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【待ち受ける】幻想のポイズン54【天才たち】


[143]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 23:55:11 ID:???
『……捲ったね。 そうか、お前はその決断をしたか。 ならば、私も私が言うべき言葉をここに記そう。
 まず、お前が感じている壁――それは恐らく、天才と凡才との大きな壁だろう。
 幼いころから靈夢を見て、靈夢が隠居してからは霊夢と共に育ったお前だ。
 誰よりも天才の存在感と、その理不尽な強さは知っているだろう。
 そして――お前はそれを我慢出来なくなった。
 霊夢以上の天才が現れたのか、はたまた霊夢がお前の手の届かない場所にまで行っちまったのかは知らんが……。 省34

[144]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 23:56:14 ID:???

 厳しいと思うか? つらいと思うか? もう逃げ出したいか? だが、次の現実はもっと厳しい。
 それは……魔理沙、お前は、サッカーと魔法を二刀流でやろうとはしていないか?
 目立ちたがりのお前の事だ、どちらか一本という選択肢なんてものはきっと持ってないだろう。
 それだとお前はすぐに落ちる。二足の草鞋を履くという事は、お前には出来ないんだ。
 ……ああ、確かに片手間でサッカーをしている者はいるだろう。だが、それは全て才能がある者だ。 省29

[145]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 23:57:15 ID:???
『魔理沙……お前は本当に負けず嫌いだね。 しかし、どうしてそこまで抗おうとするんだい?
 お前はどうしてそんなに悩み、苛立ち、苦しむ?
 この世の中には、もっと楽しい事があるだろう。
 人里に戻り、実家に帰り、時が来れば嫁に行けば、それだけで平穏な未来が待っている。
 もちろんそれもそれで苦しい道だが、今のお前のいる場所よりもずっとマシだ。
 そもそもが、妖怪と対等に争おうなんていう次元で、お前の考えは間違っている。
  省60

[146]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 23:58:26 ID:???
一旦ここまで。続きは後程。

[147]森崎名無しさん:2011/10/27(木) 23:59:29 ID:???
じらしちゃいやん、なんてねw

[148]森崎名無しさん:2011/10/28(金) 00:00:15 ID:???
んー、これは凶暴化のほうかなあ。1ページ目からじっくり読むと、
昔のことを思い出したりしてニュートラルになったのかな?

[149]森崎名無しさん:2011/10/28(金) 00:00:32 ID:???
かもしれないね

[150]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/28(金) 01:32:06 ID:???
>>147
間に一旦小休止置かないと頭がフットーしちゃいそうだよォッ! だったんですYO。
決して中の人がSなんじゃないですよ。

>>148-149
さぁどうでしょううふふ。

という事で残り投下します。

[151]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/28(金) 01:33:23 ID:???
(BGM:?SuperSonicSpeedStar? 原曲:星の器〜Casket of Star nicovideo

『魔理沙……お前は、自分を何者だと思う? ……凡才か? もしそう考えているなら、それは正しい。
 そうだ、お前は凡才だ。 ここまでくるまで何度も書いたが、お前は凡才なんだ。
 霊夢のような天賦の才は無い。お前が自慢できるものは、磨きに磨いた速さとパワーくらいなものさ。
 それ以外はお世辞にもうまいとは言えない。どれだけ鍛えても、一流には及ばんだろう。 省77

[152]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/28(金) 01:34:46 ID:???
『お前も成長をしたのならわかるだろう。 魔法とは、夢や希望だけで出来るものじゃない。
 杖を振れば星が出る、呪文を唱えれば人が動物に変わる。 そういった魔法だって、事前の準備が必要だ。
 そういう意味で、魔法使いとは天才とは対極の存在だ。 そして、そんな魔法使いも、天才に対抗できる。

 天才とは、多かれ少なかれ、無の状況から有を生み出す。
 だが、魔法使いは違う。 有から有を作り出すのが魔法使いだ。 省75

[153]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/28(金) 01:35:55 ID:???
『お前はただの人間だ。 矮小な妖怪でもお前をひと殴りすれば、お前の首はすぐに飛ぶだろう。
 だが、お前はその前に魔法使いだ。 魔法使いなら構わん、逆に殴り飛ばせ。
 傲慢でもいい、弱くてもいい。 ただあるがままに生きていい。
 誰に遠慮をする事もない。 才能が無いからといって卑屈になる事だって無い。
 ただし法は守れ。 魔法使いはルールに縛られなくてはならない。 それを忘れた時点で魔法使いではなくなる。

 そして、誰よりも魔法というものを愉しめ。
省71


0ch BBS 2007-01-24