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1- レス

【冥府への扉】森崎の聖戦13【大解放】


[572]森崎の聖戦 ◆VxJipbIygc :2012/07/01(日) 22:51:05 ID:???
キュアン「(マクベスめ、あれだけのことをしていてよくもまあ白々しく…しかし、今は有難い。
      奴の強欲が、今はこちらに利している。生かしておいて正解だったかもな)」

エルトシャン「マクベス公はシグルド案に賛成のようだな。俺も妥当な線だと考えている。
       となると、残るはシャガール陛下。貴方のみだが…いかがでしょうか。
       ここはひとつ、涙を呑んでいただけませんかねえ?」

シャガール「…ぐぐ…ぐぐぐ…!! 致し方、なしか…!!」
省22

[573]森崎名無しさん:2012/07/01(日) 22:51:55 ID:???
入ってきたのは?→ ハート5

[574]森崎の聖戦 ◆VxJipbIygc :2012/07/01(日) 23:24:24 ID:???
ハート→ アイーダ

アイーダ「ご無礼いたします」

誰も近寄らせぬよう、厳重に警護されているはずの…会議室の扉が突然、開く。
入ってきたのは、赤い髪の女性。

シャガール「な、何者じゃ?! 誰か、早くこやつ…を…」
マクベス「ふむ…ほっほっほ…」

怒声を浴びせようとするシャガールの声のトーンが、急に弱くなる。
無理もない。類稀なる美貌に、胸元の大きく開いたレザー調の軍師服。
怒るより前に、彼女の肢体に目が行ってしまう。
省28

[575]森崎の聖戦 ◆VxJipbIygc :2012/07/01(日) 23:26:32 ID:???
勅使とはすなわち、グランベル王アズムールの名代。シグルドにとっては絶対の存在である。
他国の首脳が集結する場で、妙齢の美女にひとり頭を下げる格好となる。
…威厳の無いこと、この上ない。

アイーダ「我が朋友ノディオンを助け、刃向う賊軍を退けたること、まことに大儀!
    よって、聖騎士シグルドに…ハイライン、マディノ、アグスティの3カ国を授ける!」

シグルド「!!! そ、それは…!!」
シャガール「な…なんじゃとっ!!」
キュアン「(しまった…!)」
省32

[576]森崎名無しさん:2012/07/01(日) 23:27:14 ID:???
☆1の大一番→ スペード3

[577]森崎の聖戦 ◆VxJipbIygc :2012/07/02(月) 00:04:58 ID:???
ハート、スペード→ 恐れながら…!

言うまでもなく、ここで3カ国を拝領などすれば…この会談は全て、水泡に帰す。
シグルドが平静でいられなかったのも、無理はないだろう。

シグルド「恐れながら! それでは、この戦は収まりません! …この戦、私に手柄などありません。
     3カ国の件、ご辞退いたしたく…!」

アイーダ「これは勅命である。グランベル王に背くというのか、聖騎士シグルド?」
省36

[578]森崎の聖戦 ◆VxJipbIygc :2012/07/02(月) 00:08:40 ID:???
アイーダ「お顔をお上げください。シグルド様のお顔を潰すことが、目的ではありません」

シグルド「……?」

アイーダが急に口調を変え、柔和な表情を作る。

アイーダ「これは、勅使としてではなく…私個人の考えですが…」

キュアン「……」

アイーダ「いったんは、3カ国を拝領しておかれるが上策かと思います。
     拝領してしまえば、この3カ国に対しては…シグルド様に、裁量が委ねられます」

シグルド「ふむ…?」
省25

[579]森崎の聖戦 ◆VxJipbIygc :2012/07/02(月) 00:12:23 ID:???
グランベルへの忠。友への義。
いずれか片方のみを執るわけにもいかず、さりとてそれを両立する秘策も無い。

板挟みとなったシグルドに、選択肢はなかった。

…こくり。
力なく、シグルドはうなずいた。

アイーダ「他の皆様は、いかがでしょうか。皆様方のご同意なくして、この策は成りませんが…」

キュアン「…シグルドが良いのであれば、俺に異論は無い。くっ…」
マクベス「アンフォニーは無関係。勝手にするがよいぞよ」
省23

[580]森崎名無しさん:2012/07/02(月) 00:14:05 ID:???
盟主の決断→ ハート8

[581]森崎の聖戦 ◆VxJipbIygc :2012/07/02(月) 01:14:58 ID:???
ハート、スペード→ 考え込んでいるシャガールの隣に、アイーダが…?

シャガール「なんじゃ、無様にはいつくばりおって。この程度の男であれば…むおっ?!」

シグルドの飾らぬ姿を見て、この男が抱いた感情は…この程度であった。
そして、彼にとっての関心は。急に距離を縮めてきた、この美女に移っていた。

アイーダ「あの、アグストリア国王陛下。『臥薪嘗胆』という言葉を、ご存じありません?」

シャガール「う、うむ…よく存じておるぞ」
省41


0ch BBS 2007-01-24