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キャプテン森崎外伝スレ10
[267]超短編投稿者 ◆KvvS7KSt.A
:2012/06/05(火) 12:55:25 ID:???
乙月某日。翼の優れた運動能力を測定する過程で、サッカーおよびサッカーボールに
一番強い関心を示した。話し合いの結果、今後の運動面強化はサッカーに特化する
ことにした。翼の才能ならば将来はプロ選手、それも世界一流のトップ選手になる可能性が
あるとのことだ。
丙月甲日。私は翼に連絡を行うため、彼のいるカプセルへ出向いた。就寝時間が近いため、
翼は既にカプセルの中で横になっている。
「博士、どうしたの?もうすっかり遅い時間だよ」
「ごめんなさい、あなたのことで伝えなくてはいけないことがあったから」
「何のこと?」
「あなたの苗字についてのこと。苗字っていうのは名前とは別に自分と他人を区別する
ための呼び名で、名前より先につけるのよ。…翼くんの苗字が決まったから、伝えに来たの」
「ぼくの苗字…何でいうの?」
私はここで一旦姿勢を直し、視線を翼と同じ高さにして話を再開した。
「少し難しくなるけど、話を聞いてくれる?」
「うん、博士と話すとなんだか嬉しいから、いいよ」
「ありがとう。…仏教では全ての現象、出来事を空(くう)と呼び表わすの。
空は空気のように全ての世界に満ちた無限の象徴ともされている。その空のような、
無限の可能性、無限の能力を大いに発揮してほしいという願いをこめて、大空(だいくう)、
訓読みで大空(おおぞら)としたの。あなたの苗字は大空、あなたは大空翼よ」
「おおぞら、つばさ…僕は大空翼……」
「そうよ。…もうすっかり就寝時間を過ぎちゃったから、私はこれで失礼するわ」
「そっか。…あの」
「ん、何?」
「あ、いや何でもないんだ。それじゃあ博士おやすみ」
「おやすみ」
翼に手を振って別れ、しばらく廊下を歩いていると、急に猛烈な吐き気と頭痛が襲ってきた。
そしてゲッと多くの血を吐いてガタンと廊下で倒れてしまった。
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0ch BBS 2007-01-24