※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

キャプテン森崎外伝スレ10


[281]超短編投稿者 ◆KvvS7KSt.A :2012/06/26(火) 12:44:00 ID:???
半月にも及ぶ突然の失踪、誠に申し訳ありませんでした。
私が使用しているパソコンが突然壊れてしまい、その間は他人のパソコンを借りていましたが
こうした私用に使えるわけでもないので、しばらくの間投稿を自粛していた次第です。
なお、こちらの都合により現在休載中の文章の続きはまだできていませんが、近日中に再び
再開いたします。また、こちらの都合により、投稿時間帯は午後6時から午後11時の間にも
行える事となりました。
省8

[282]超短編投稿者 ◆KvvS7KSt.A :2012/06/27(水) 12:50:12 ID:???

翼はカプセルの中へと腰を下ろした。私は翼に肩を抱えられながら、数時間後に
行われる記憶除去・操作用カプセルへとたどりついていた。カプセルの周囲には膨大な
コンピュータの壁がひしめいており、それらから大量のコード類がカプセルへと
つながっている。
「…無限は大昔から現在まで多くの賢人に立ちふさがる、高い壁であり続けている。
翼くん、アキレスと亀の話は知ってる?」
「アキレス?どこかで聞いたような気がするけど、たしか昔のギリシャの人で、 省13

[283]超短編投稿者 ◆KvvS7KSt.A :2012/06/27(水) 12:56:27 ID:???
今日はここまで、ブランクがあくとちっとも文章が書けない…
更新は飛び飛びになるかもしれませんが、今後も継続していきます。

>>266さん、先日の書き込みの際に書き落としてしまって申し訳ありませんでした。
一言でも書き込んでくださると、大変元気付けられて嬉しくなります。

[284]278:2012/06/27(水) 13:16:21 ID:???
ミテルヨー

[285]超短編投稿者 ◆KvvS7KSt.A :2012/07/06(金) 12:54:42 ID:???

「亀に負けたの?歩いてでも亀なんて抜けるんじゃないの」
「まあ普通の勝負とは違うんだけどね。さすがに普通の競争だと勝負にならないから、
スタート地点は亀のほうがアキレスよりゴールに近くなっているわ。
スタートして亀が歩いた1秒目には、アキレスは亀のスタート地点まで到達している。
2秒目に亀は1秒目の半分の距離を歩いて、アキレスは1秒目の亀の地点にいる。
3秒目に亀は2秒目の半分の距離を歩いて、アキレスは2秒目の亀の地点にいる。
…こんな調子で競争を続けていくのよ」 省57

[286]超短編投稿者 ◆KvvS7KSt.A :2012/07/27(金) 12:50:32 ID:???

ここで一旦話を切り、荒いため息を一息吐いた。衰弱した体から残り少ない生気が抜けていきそうだが、
これから話さねばならない翼くんの問題の事で、頭がいっぱいであった。呼吸を整え、
目の前の相手の目をしっかりと見据えた後、口を開いた。
「今話した無限の特徴は、翼くんにもあてはまるのよ」
「僕が?そういえば少し前に、博士が僕は「無限の象徴」だって言ってたけど」
「そう。翼くんは頑張れば頑張るほど伸びていく、限界がなくどこまでも成長していけるって、 省31

[287]超短編投稿者 ◆KvvS7KSt.A :2012/07/27(金) 12:51:48 ID:???

「翼くんが悪い人間になることはないわ。ただ、手を離せば握っていたものが落ちるように、
動物園のライオンが飼い主の人間を撫でようとして大怪我を負わせるように、本人の意思に
関わらず本人の状況によって、周りへの影響の方向を決定付けてしまう事がありうるの。
…よく聴いて」

「関心、嗜好、思想、情念、そしてそれらを含んだ一人一人の性質の具体的な量としての能力…
全ての人間はそれぞれこういったものから成る『枠』があって、その枠によってその人の人間性が 省51

[288]超短編投稿者 ◆KvvS7KSt.A :2012/07/27(金) 12:57:12 ID:???
「……私は翼くんの、実質的な生みの親なのよ。あなたの事はよく知っている」
「だって!じゃあ博士も僕に依存していたっていうの!?」
「……ある意味そうかもしれないわね。これまでの私の人生は全て科学の発展のために注いできたわ。
それらの研究活動はみなこの研究を完璧にするための準備、つまり翼くんの為に生きてきたようなものね。
……ともかく、翼くんが抱える問題を解決はできなくても、和らげるために1つアドバイスできる事があるわ。 省25

[289]超短編投稿者 ◆KvvS7KSt.A :2012/08/06(月) 22:30:42 ID:???

「分身…僕が翼太郎から別れた時に生まれたもう1人の僕ってことなの」
「そう。元々同じ人間だったから、翼くんとの親和性は高いわ。そしてそれ以上に、
翼くんにとって朗報になる要素がこの太郎くんには備わっているのよ。
…この子の苗字は何だかわかるかしら」
「えっ」当然、分かるはずはない。無茶振りをされて困惑する翼を見て、ほんの少し、心が和む。
「答えは岬、この子は岬太郎よ。この苗字も翼くんと同じように、自身の特徴から命名されたものよ。 省35

[290]超短編投稿者 ◆KvvS7KSt.A :2012/08/06(月) 22:33:48 ID:???

各部器具の最終点検を行い、作業工程の手順を念入りに確認しなおして、
とうとう最後はカプセルのボタンを押すのみとなった。このボタンを押した後は
カプセルは完全にロックされ、中から睡眠誘導ガスが噴出される。そうして翼が
眠りについている間に、記憶の調整等が行われる事になる。
「もうすぐ、なんだね」今まで研究所内で使ってきたサッカーボールを抱えながら、翼はつぶやく。
「そう、新たな世界への旅立ちよ、翼くん。嬉しそうというか、随分ワクワクした顔つきになってきたじゃない」 省67


0ch BBS 2007-01-24