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1- レス

キャプテン森崎外伝スレ10


[306]きれぼしサッカー大決戦(仮) ◆fM2NOXdVR. :2012/10/03(水) 13:06:01 ID:???

その地下研究所の一室にて。

娘「ない、ないっ」

右顔半分を髪で覆った白衣の娘が、散乱した論文の海を血眼になってかきあさっていた。

娘「たまに遅く登校したらこんな事になるなんて、実験体どもは何をしてたのよっ」

苛々と毒を吐きながら捜索を続けている娘の後ろで、ドアがそろりそろりと開き、
開いた隙間から恐る恐るといった表情で、科学部の後輩が声を発した。

後輩「あの……もうすぐ授業がはじ」

娘「分かってるわよこのじっけ…愚民!」
省28

[307]きれぼしサッカー大決戦(仮) ◆fM2NOXdVR. :2012/10/03(水) 13:17:59 ID:???

後輩は暗澹として俯き、恐怖した。
科学部がこの白衣の娘に支配されているのは、彼女の人を人と思わない傍若無人かつ強気な性格もあるが、
それ以上に娘が並はずれた科学知識と技術を持っている事にある。
娘の発明・開発された発明品・新技術は月単位で特許認定され、
一高校に大学か研究所かと思わせるほどの設備を特許使用料で整えてしまっている。
また、東大や京大などが彼女を迎えるために激しい条件交渉を行っていて、
その過熱ぶりがテレビで取り上げられるほどの時の人でもあった。 省39

[308]きれぼしサッカー大決戦(仮) ◆fM2NOXdVR. :2012/10/03(水) 13:31:01 ID:???

ワールドユース大会が終了した数日後。
帰国後の様々な祝賀会も全て終わり、
日本サッカー協会に残された仕事はユースメンバーを解散させるのみとなった。
午前9時少し前、協会本館廊下。全日本ユース監督の見上と賀茂は談笑していた。
  
賀茂「見上監督、全日本ユース優勝おめでとさん」
  
見上「はは、この数日選手からもお偉方からも、会うたび会うたびそう言われる。
普段なら煙たがっていい加減にあしらうところだが、やはり」
   省47

[309]きれぼしサッカー大決戦(仮) ◆fM2NOXdVR. :2012/10/03(水) 13:33:37 ID:???

見上「誰かも分からない封筒……?」
見上は事務員から封筒を受け取り、眺めまわしてみた。
表側には「全日本ユース監督 見上辰夫様」とのみ記されていて、特に変哲もない様子である。

見上「何用があって…」
賀茂「選手へのファンレターじゃないのか?監督のお前を通じて、手紙が確実に渡せるようにしようとか」
見上「馬鹿なことを言うな、とにかく開封して中身を確かめなくては」
怪訝になりながら封筒を開けると、中には一通の手紙があった。 省7

[310]きれぼしサッカー大決戦(仮) ◆fM2NOXdVR. :2012/10/03(水) 13:39:07 ID:???

「ブラジルにおいてのユース代表の御活躍を、まずお祝い申し上げます。
彼らの活躍により、長らく日の目を見なかった日本のサッカーは大いに盛んとなるのは間違いありません。
そして我らの運命も、これより隆盛となるでしょう。
見上監督へ、我々きれぼしJAPANと彼ら全日本ユースとの対戦を希望します。
我々がどのような集団であるかなどは答える必要がありませんし、
否応なく試合を受けざるを得ないあなた方には知っていても無駄と言うほかありません。 省25

[311]きれぼしサッカー大決戦(仮) ◆fM2NOXdVR. :2012/10/03(水) 13:45:11 ID:???

見上「……以上だ」
賀茂「…脅迫状、らしいな」
見上「らしい、じゃない。れっきとした脅迫状だ」
賀茂「脅迫状、ねえ……イタズラじゃないか?きれぼしだのなんだの、訳の分からんことも言ってるし、
有名になればこんなの珍しくないだろ。まともに取り合うだけ馬鹿を見るぜ」
見上「うーむ……」



先着(順番通りじゃない書き込みは無効。本スレにコピペ前の書き込みも無効です)で
脅迫状?→ ! card 省14

[312]きれぼしサッカー大決戦(仮) ◆fM2NOXdVR. :2012/10/03(水) 13:46:42 ID:???
今日はここまで。前もって用意した文章を投稿するだけで
こんなにドキドキするようで本当に大丈夫だろうか……


[313]森崎名無しさん:2012/10/03(水) 14:02:51 ID:???
脅迫状?→  ダイヤ7

[314]きれぼしサッカー大決戦(仮) ◆fM2NOXdVR. :2012/10/04(木) 12:18:00 ID:???

★ダイヤ「すぐに上層部へ連絡し、対策を取らなくては」★

見上は手紙を封筒の中に入れ直した。これは間違いなく本気の脅迫状である、
彼の中の勘が強く心に働いていてもたってもいられなくなり、協会会長の
ところへ向かおうとした。

賀茂「おい、本当に行くのか、ガセだったらどうすんだよ」
見上「イタズラならこの手紙をティッシュ代わりにかんで捨てるだけでいいが、
   相手が本気ならどうなるか分からん、行くべきだろう」 省7

[315]きれぼしサッカー大決戦(仮) ◆fM2NOXdVR. :2012/10/04(木) 12:34:03 ID:???
‐数時間後‐

会議室から退席した見上は、やるせなさをぶちまけるように大きくため息をついた後、
独り言をつぶやいた。

見上「やはり駄目だったか……」

賀茂の予想通り、会長をはじめとした役員からは信じてもらえなかった。
そのような事が起こるはずがない、そうした空気が会議所内を支配していた。
見上の熱弁により、協会内のスタッフに注意勧告が行われることとなったが、
警察への報告もする必要なしという事になった。勿論彼らの要求に対しても 省25

[316]きれぼしサッカー大決戦(仮) ◆fM2NOXdVR. :2012/10/04(木) 13:54:01 ID:???

見上が脅迫状を受け取った翌日の午後1時。
片桐宗正は他のスタッフと共に会議室へ向かっていた。
悲願のワールドユース初優勝という大成果を背景とした、今後の日本サッカーの方針について討議する事になっているが、
会議室までのスタッフとの会話は、朝に告示された脅迫状が中心となっていた。

スタッフ「いやーホント、どうなるんでしょうかねえ」
片桐「サッカー協会への負の注目が、日本も世界の強豪国と対等になったと思う事にしましょう。 省66


0ch BBS 2007-01-24