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【本当の】ファイアーモリブレム38【偽物】


[288]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/05/27(日) 09:59:48 ID:???
勝利するため。偽物の森崎から肉体を取り戻すための苦肉の策だと言わんばかりに顔をゆがめるラムカーネ。
そんな苦々しく呟く様子を、ガーネフは楽しそうに目を細めて眺めていた。

ガーネフ「(そう、それで良いのじゃよ。大局を読めず目の前のことばかりに囚われているようでは人の上には立てん。
     一時の恥など忘れなされ。お主に待っているのは全ての者の上に君臨する約束された栄光なのじゃから……)」

??????「…………」

他の選手と同じように仮面をつけられた男がベンチの隅にて膝を抱えている。

ラムカーネ「おい、出番だぜ。後半はテメェにゴールマウスを譲ってやる。ありがたく思うんだな。うけけっ」

??????「……了解した」

その男はゆっくりと立ち上がると自分より一回りも小さいラムカーネの前に歩み寄る。
ラムカーネの頼りなさ気な小柄な体とは比べ物にならない、堂々とした佇まいは正に鉄壁の名を冠する姿だ。
だが、彼の『パーフェクト』たる冷静な心は闇の力に包まれ黒ずんでしまっている。
優れた技術を持ちながらも、その実力を発揮できる環境は彼には用意されなかった。
チームの負担は常に彼の双肩に伸し掛かり、その『黄金』の輝きはくすみ、悲しいほどに錆び付いてしまっていた。

??????「(俺は……あの日、あの場所で全てを狂わされた。あの男に敗れたあの瞬間に、全てを……)」

脳裏に焼き付いているのは間違いなく完璧に相手を抑えこみ、勝利の歓声に沸く自分たちの喜ぶ姿。
しかしその栄光は別の記憶に塗りつぶされてしまった。そう、今目の前にいるあの男の力によって。


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0ch BBS 2007-01-24