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【本当の】ファイアーモリブレム38【偽物】


[505]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/06/06(水) 14:07:25 ID:???
もしも日向の言葉が本当だったとしても、早田には森崎に対する怒りや憎しみは湧いて来なかった。
確かにあの一戦で東一中が勝利していたら現在の周りの境遇は大きく変化していたかもしれない。
だが、今こうして紡ぎ続けている森崎との縁はその『リセット』によるものではなかろうか。
そう考えれば、たかが学生時代の一戦など棒に振っても構わない。
それ以上の充実、なにより熱い友情をこうして手に入れることが出来たのだから。

早田「(だのに何故だ。何故今更あの時の記憶がこうも頭をよぎりやがる。まさか、まさか俺は――)」

やはり後悔しているのだろうか。もしも自分にも『リセット』の力があったのなら
過去を遡ることで自分に都合の良い未来を創りだそうとしているとでも言うのだろうか。

早田「――なわけあるかよ。それに、今からだって十分バラ色の未来は作り出せるさ。
   いつまでも過去にとらわれるような、ケツ穴の小さい男じゃないんだよ俺は!」

次藤へのコンプレックスに悩む自分を励まし、奮い立たせてくれた森崎。親友。魂の兄弟。
彼は変わったのだ。周囲に気を配り、キャプテンとしてチームを纏めることを第一に考えられるように変わってくれたのだ。
その彼を偽物、まがい物だと貶めるこの瓜二つの存在に対し、早田は怒りとともに哀れみを感じていた。

ラムカーネ「ちっ……お前ならどっちが真実の『キャプテン森崎』なのか見極めてくれるかと思っていたんだけどなぁ。
      『魂の兄弟』の誓いだ何とかほざいてたが、所詮俺たちの絆はその程度だったってことか」

早田「……確かにお前のその素直じゃない、生意気な口ぶりは俺の知ってる森崎だよ。けどな」

キキッ!バシッ!

早田は足腰に力を込めると急ブレーキをかけて動きを止める。
ラムカーネがつんのめるようにして前に出たのを見計らい、前方へとボールを流す。

早田「俺は今を、そして未来を生きてんだ。過去のお前じゃない、今の森崎を見て、ここにいるんだよ!
   お前が何者かはこの際関係ねぇ。俺の『兄弟』を馬鹿にするやつは容赦しねぇ。覚悟しろこんちくしょう!」


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0ch BBS 2007-01-24