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【本当の】ファイアーモリブレム38【偽物】


[621]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/06/22(金) 15:03:01 ID:???
シーダ「聞いてカタリナ。あなたがその組織に何らかの理由で縛られているのだとしたら…!
    私にできることならなんでもするわ。だからお願い、剣を引いて!」

アイネ「……残念ですがそれはできません。だって、それはシーダ様では絶対にできないことでしょうから」

シーダ「そんなことないっ!確かに私は頼りないかもしれないけれど……私はあなたのことを大切に思っているの!」

もしも妹がいたらきっとこんな風に楽しかったのだろう。彼女と一緒に料理を作った数日間の思い出を胸に、シーダは叫ぶ。

アイネ「……私の目的があなたのこの世で一番大切な存在を消してしまうことだとしてもですか?」

シーダ「!?」

アイネ「私がこの騎士団に潜入した目的。それは英雄王ことマルス王子の暗殺。それだけです。
    あなたに出来ますか?私を組織のしがらみから解き放つのと引換に、それが出来るのですか?」

シーダ「…………っ」

アイネ「それでいいんですシーダ様。だからあなたは……全力で大事なものを守るために私を倒してください。
    もっとも……私も全力で任務を遂行するつもりです。それが私の許された唯一の生きがいなんですから……」

シーダ「カタリナ……こんな、こんなことって……」

全て彼女の言うとおりだった。マルスを。最愛の人を失うことと引換にすることなどできないことを見透かされている。
悔しい。呆気無く陥落する自分の意思の弱さが憎らしい。心を折られ、観念したようにシーダは引き下がる。

クリス「カタリナ。私達、もう戦うことしかできないの?どちらかが倒れることでしか解決できないことなの?」

アイネ「……もう何も言わないでください。私の任務に与えられた時間をこれ以上消費するわけにはいかないんです」

カタリナ、いやアイネは素早く森崎たちと距離を取ると再び数人の手下たちに徒党を組ませて攻撃を仕掛けてくる。


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0ch BBS 2007-01-24