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【本当の】ファイアーモリブレム38【偽物】
[676]モリブレム ◆RK7RVcZMX2
:2012/06/29(金) 14:38:41 ID:???
盗賊「……けっ、どのみち任務に失敗したらそこで終わりなんだよぉ!うらああああーーーっ!!」
ヤケになって突っ込んでくる盗賊を見て、クリスは別の場所でマルス達と戦っているであろうカタリナのことを思う。
クリス「(任務に失敗したらそれまで。カタリナもそうなのかしら。もしそうなら……)」
駄目だ。感傷に浸るな。彼女は自分たちの『敵』だったのだ。
これまでの思い出は全て信用を得るための、仲間だと、友達だと思わせるための『嘘』だったのだ。
ここで彼女たちを野放しにすることはできない。マルスの暗殺が彼女たちの狙いだとするならば
『近衛騎士』という立場の自分は、彼女の『夢』を壊すことが義務付けられている。
これまでの思い出など全て夢、幻。無かったことにしてしまえばどんなに気が楽になることだろうか。
クリス「(カタリナ。あなたが私に向けてくれたあの笑顔は本当に嘘だったの?
信じたくない。でも、信じなくちゃ私は……戦えない。槍を握れない…!)」
思えば彼女の言葉の節々には今の現状を予想するようなことが語られていたような気がする。
とくに最終試験前や、つい先程の会話で彼女の心の悲鳴を聞き取ることができなかったことに後悔を覚える。
クリス「(でも。今からでもやり直せるよ。なんの確証もないけれど、それでも私は……)」
たとえどんなことがあろうとも信じ続けることで初めて相手との『信頼』が築けるとマルスは言う。
それならば。これまでの『嘘』が『真実』になるほどに信じ続けることができるというのなら。
クリス「私は……私は過去を無かった事になんかしない!全部受け止めて、受け入れて……そして探すんだ。
カタリナ。あなたのあの笑顔が真実だったと証明するための道を……絶対!!」
ならばやるべきことはただひとつ。早急にこの賊たちを倒し、もう一つの部隊に合流するだけだ。
クリス「うああああーーーーっ!!」
これから自分が戦う理由と覚悟を示すための槍。誓いの槍を構え、クリスは駆ける。
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0ch BBS 2007-01-24