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1- レス

【行く者】キャプテンEDIT36【残る者】


[874]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/09(土) 01:04:48 ID:???
吉良「このままでは、この若島津も旅に出たというタケシも、お前には付いて行けなくなるぞ?
何故なら――負けるからだ。一匹の狼に率いられれば羊の群れといえども奮闘するが、豚が頭では勝てる戦も取りこぼす。
去年、森崎や翼ではなく鳴紋中とかいう新参のチームに敗れたがその証よ。
タケシはいざしらず、若島津は本質的に誇り高き狼っ! このまま日本一に縁が無いままでは、貴様はいずれ見捨てられる!」

日向「わ、若島津が……っ!? 若島津が俺を見捨てるだとォ!?」

吉良「くくくっ……このまま三年連続、いや小学校時代から続けて四年連続で日本一を逃すようでは、な。
そうなりたくなかったら、ワシの元に来い。ワシは今、サッカー未開の地・沖縄で子ども相手のスクールを開いておる。
なかなか、かつてのお前の様な逸材には巡り会えなんでな、暇ならば売るほどある。
……全国大会を前に、その弛んだ身体を鍛え直し――今一度己れの手で栄光を掴みたければ、いつでも来るが良い」

言うだけ言うと、吉良はクルリと背を向けて控室を後にする。
残された部員たちは、押し黙った日向と若島津を前に、気まずい空気を味わっていた。

日向「……若島津」

若島津「は、はいっ!」

日向「お前は、俺を……いや、いい」

何かを言い掛けて、手を振って遮る日向。彼もまた、吉良監督を追う様に控室を出る。
その瞬間、


0ch BBS 2007-01-24