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異邦人モリサキ
[133]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/03(日) 13:34:39 ID:???
***
(ブンブン丸だと……? 上等だ!)
外野からの野次に発奮し、慎重にビリーとの距離を測り始める森崎。
向かい立つビリーは攻め疲れたか、荒い呼吸で肩を上下させながらナイフを翳している。
森崎になかなか狙いを定めさせなかった動きも、すっかり鳴りを潜めていた。
「ぜぇ……はぁ……、ど、どうした黒髪野郎……?
泣いて謝るなら、ひい、はあ、許してやっても、いいぜ……?」
「……」
挑発にも答えず、森崎は右半身を大きく引く。
ほとんど顎に近いところまで拳を引き戻した半身の構えから、摺り足で僅かずつ距離を修正。
息遣いは細く、吸い、吐く度に神経を研ぎ澄ませ、しかし無駄な力は抜いていく。
「―――」
「だんまりかよ、この野郎……ッ!」
対峙する相手の纏う空気が変わったことに気付けるほどの場数は、ビリーにはなかった。
叫ぶや、飛びかかる。
突くでもなく、腰溜めにするでもない、袈裟懸けに近い中途半端な軌道の刃を、
森崎の集中力はしっかりと見切っていた。
一瞬を更に何分割にもするような細切れの時間の中、少しずつ大きくなるビリーの姿。
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0ch BBS 2007-01-24