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異邦人モリサキ
[135]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/03(日) 13:36:46 ID:???
「一撃必殺。これが俺の故郷のやり方よ」
「あ……、ひ……」
「光モンまで持ちだして、今更ゴメンナサイでもねえよな、チンピラ」
必死で痛みに耐えているのか、満足に身動きすらできないトサカ頭に向けてもう一撃くれてやろうと
足を振り上げる森崎。
しかしその足を下ろすより僅かに早く、森崎にかけられる声があった。
「―――おっと、その辺にしといてもらおうか」
スキンヘッドの男である。
ビリーが森崎とやりあっている間も、加勢するでもなく薄笑いを浮かべながら
その様子を眺めていたはずの男が、ゆらりと身を起こして森崎を見据えていた。
口元はいまだに弓の形に歪められていたが、蛇のように細い目に友好的な光はない。
その手にはいつの間にか、身の丈ほどもある長い棒が握られていた。
「しゃ……しゃむあにひぃぃ……!」
蹲っていたビリーが、スキンヘッドの声を聞くや顔を上げ、おそるべき勢いで這いずると
その足にすがりつく。
「あにひぃ……、いれえぇ、いれえぇよぉ……」
「ったく、弱っちいくせに無理するからだ、ビリー」
涙と鼻血とに塗れたビリーに見上げられたスキンヘッドが、苦笑しながら言う。
「からきぃ、とっれ、くれよぉ……あにひぃぃ……!」
「俺に任せとけ。……おう東洋人、弟が世話ンなったな」
手にした棒の端でビリーを自らの影においやりながら、スキンヘッドが森崎に向き直る。
その僅かな身のこなしを見た森崎が、静かに緊張の度合いを高めていく。
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0ch BBS 2007-01-24