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異邦人モリサキ
[156]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/03(日) 19:01:26 ID:???
*D26.4
訓練選択パート
******
『まあまあの部屋じゃない?』
そう言ったピコが、部屋の中をぐるりと周るように飛んでいく。
森崎があてがわれた一室は傭兵宿舎の二階、角部屋である。
既に夜も遅かったからだろうか、人気のない廊下ではどの扉もピタリと閉ざされていて、
部屋までの案内をしてくれた下男の他には誰にも会うことはなかった。
「寝台、食卓、椅子……もなかなかしっかりしてるな。おっ、文机まで備え付けられてんのか」
家具類のがたつきを確かめていた森崎が、部屋の隅にある書き物用の机を見て感心したように声を上げる。
これまで流れ歩いた国の兵舎、それも傭兵用の宿舎といえば監獄の独房と大して違いのない、
一、ニ歩も歩けば足先が扉か寝台に行き当たるような代物であった。
それがこの部屋には食卓に椅子も用意され、しかもそれらが余裕を持って配置されるだけのスペースがある。
「やっぱドルファンはカネを貯め込んでるって話、本当だったんだな」
『ボーエキ利権がどうの……って言ってたやつ?』
「それだよ」
頷いた森崎が寝台に腰掛けると、着込んでいた革の外套ごと旅装を解いて床に放り投げる。
長剣は既に枕元の壁に立て掛けてあった。
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0ch BBS 2007-01-24