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異邦人モリサキ
[250]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/08(金) 01:46:01 ID:???
***
聞きしに勝る国立公園。
陽を透かしてはためく翅に引きずられるようにして緑の海に足を踏み入れた森崎が
最初に思い浮かべたのは、そんな感想である。
どこまでも続いているように見えた大通りは、本当にどこまでも続いていた。
果てが、見えない。
等間隔に並ぶ街路樹はマロニエ、栃の木であろうか。
整然と並ぶ木を歩きながら数えていた森崎であったが、百を超えたところで諦めた。
狐狸の類に化かされて同じ所を延々と回っているのではないかと思い始めた頃、
急に眼前へと広がったのが大広場であった。
地図によれば中央広場というらしい。
『噴水だ〜! 広場だ〜! 彫像だ〜! すごーい! ひろーい!』
「おい、待てって!」
籠から解き放たれた蝶のようにふわふわと舞い上がっては降り、降りては舞い上がって
あちこちを指さしながらはしゃぎ回るピコ。
森崎はそんなピコを追いかけるのに精一杯である。
『ねえねえ、キミ! ここ、何があるんだっけ?』
「さっき言っただろ!」
『もう一回!』
言いながらピコは紅葉の葉よりも小さな手を一杯に広げると、くるくると回ってみせる。
手に負えないとため息をついた森崎が、眉根を寄せながら口を開く。
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0ch BBS 2007-01-24