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異邦人モリサキ
[281]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/10(日) 03:04:14 ID:???
「うお……」
『なんか、スゴい反応だったけど……』
女性は振り返って辺りを見回し、周囲には森崎しかいないと確認するや、血相を変えて猛然と駆けてくる。
思わず逃げ出しそうになる森崎だったが、何のために声をかけたのかを思い出し、
かろうじて自制した。
「ちょっと、そこのアンタ! もう! イタズラなら―――」
「ああ、驚かせちまったんならすまない。ひとつ確認したいんだが……」
眦を決して迫ってくる女性を手振りで制し、用件を伝えようとした森崎だったが、
女性の口から次に飛び出す一言に絶句することになる。
「―――イタズラなら、わたしも混ぜてよね!」
「え? ……混ぜ?」
「で! 次は何やるの!? 落とし穴? 看板の書き換え? トレンツの泉の小銭拾って
塔みたいに積み上げて、ネコババしようとするヤツを脅かす遊びは先月もやったばっかりだから
あんまりオススメできないけど、あ、でも逆に……」
女性の目に宿る意気込みは、本気だった。
本気で森崎が自分を驚かせたのだと思い、本気でそれが悪戯だと信じ、そしてまた、
本気で次の悪戯に自分も参加せんとする、それは瞳だった。
『やっぱり、人違いじゃないかな……。何だか、あんまり関わっちゃいけないニオイがするよ……』
「……。や、そうじゃなくてよ」
ピコの囁きに同意しかけた森崎が、一人迎えを待つ老爺の姿を思い出して小さく首を振る。
大きな瞳をキラキラと期待に輝かせる女性に向かって、意を決したように言った。
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0ch BBS 2007-01-24