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異邦人モリサキ
[297]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/12(火) 03:45:20 ID:???
波打つ長い髪は陽光に融けてそれ自体が宝飾品であるかのように輝く黄金。
匠が生涯を賭けた一筆に引かれたような切れ長の瞳から真っ直ぐに鼻筋を下ると、
ふっくらと柔らかそうな唇は鮮烈な朱を引かれ、微笑のかたちに囚われている。
細い喉から流れるような肩のラインは青空の下に晒すことが赦されない罪業であるかのように
白くたおやかで、露出した二の腕に填められた大ぶりな黄金の腕輪は、まるでこの女を
誤って天へと登らせぬよう、大地に繋ぎ止めようとする風ですらあった。
ロングノーズの黒いブーツと萌黄色の長い薄布のドレープとに包まれた足は
御簾の向こうにその影だけを映す高貴な姫君のように脚線美だけを浮き上がらせ、
その魅惑の肌を軽々と覗くことを許さない。
衝動に任せて抱けば折れてしまうだろうと思わせる柳腰から視線を上げれば、
そこには楽園が揺れている。
南国の果実の皮を剥いて中からこぼれ出た白く甘い果肉のような、馥郁たる二つの膨らみに、
森崎の目はピンで留められたように固まっていた。
動けない。否、動くことを網膜が、視神経が、それを司る脳髄が、いま視線を動かすことを
徹底的に拒絶していた。
ふわふわと、ふるふると、おそらくは女の呼吸とともに上がり、下がり、揺れるそれを、
森崎の中の男性と呼べるすべてが求めていた。
世界から音が消える。
温度が消え、匂いが消え、色が消え、ただ視覚と触覚だけが残る世界で、森崎が静かに集中を高めていく。
光が、見えた気がした。
その光に向かって手を伸ばそうとした森崎が、
『この……ばかちんがぁ〜っ!!』
「ぐおおっ!?」
盛大に、叩かれた。
突然の衝撃に森崎は受け身も取れず、前のめりに転がる。
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0ch BBS 2007-01-24