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1- レス

異邦人モリサキ


[345]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/14(木) 01:19:56 ID:???
「おい、テメェ」
「うひっ!? まだ何か!?」
「さっきの約定、守れるか守れねえか……いま、ここで誓え」
「ま、守ります、守らせていただきやす、はい!」

迫力に押されたか、小男がぶんぶんと首を縦に振りながら口走るのを聞いた森崎が、
周りに人垣を作って立つ男たちを見渡しながら口を開いた。

「聞いての通りだ。これでも話を破るなら……そんときぁ、ここにいる全員が証人さ。
 改めてこの馬鹿を吊るし上げろ。俺が許す」
「ひぃぃ……」

周囲にいる男たちが首肯するのを見た小男が、締め上げられたように喉の奥から悲鳴を漏らす。

「もし街にトンズラこいたとしても、とっ捕まえて引っ立ててきてやる。
 どうだ、これで。俺の顔、立てちゃくれねえか」
「……」

しばらくの間、沈黙が降りた。
目を閉じ、眉間に皺を寄せて考え込んでいた大柄な男が、やがて大きく息を吐いて言った。

「わーった、わぁーったよ、黒髪の兄ちゃん。今度のこたぁ、それで構わねえ」
「うし、いい男っぷりだぜ、お前」

ニカリと笑った森崎が、ひとつ頷く。
と、おもむろに両手を掲げて言った。


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