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1- レス

異邦人モリサキ


[350]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/14(木) 01:26:07 ID:???
その手に乗るかとばかりに無視する森崎。
沈黙が続きを促していると思ったのか、ソフィアが俯いたまま言葉を繋ぐ。

「あの、すみません、宿舎に伺うと言っていたのに、ちょっとバタバタしてしまって……。
 本当ならもっと早くお礼をしなければいけなかったんですけど……」
「いや、前にも言ったけどさ。お礼とかはいいって」
「そ、そんなわけにはいきません……!」

食い下がるソフィアに、森崎が小さくため息をつく。
以前にも感じたように、この少女は儚げな見た目に反して頑固なところがあるようだった。

「あんた、その制服は学生さんだろ?」
「え? ……あ、はい。学園に通っています。ドルファンでは国が授業料を出してくれるので……」
「公立学校ってやつか」
『そういえばドルファン文化部の意地がどーのこーのって、ヤング教官が言ってたね』

鬼の教練の合間に挟まれる雑談を思い出して言うピコに、森崎が頷く。
話題を逸らすにはうってつけだった。

「そういや、ドルファン学園があるのはフェンネルの東端……この近くだったよな」
「はい。この塀の向こうは、もう学園の敷地なんですよ」

傍らの、背丈よりも高い塀を見上げて言うソフィア。

「じゃ、帰り道ってわけか。……ん? 今日って安息日だよな」
「はい、そうですね」

事も無げに頷く。


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0ch BBS 2007-01-24