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1- レス

異邦人モリサキ


[416]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/19(火) 03:49:54 ID:???
「だが俺たちはその絵巻物と轡を並べるのさ」
「なにィ!?」

驚愕する森崎に、ヤングが淡々と言葉を紡ぐ。

「ドルファン王都騎士団は俺たち傭兵大隊を覗いては全八大隊から構成されている」

俺たち、とヤングは言った。
傭兵大隊の長を兼任するとはいえ、彼は大尉の階級を持つれっきとした正規軍の軍人である。
そこに込められた感情は、森崎には分からない。
分からないがしかし、その立ち居地の一筋縄ではいかないことだけは、理解できた。

「一大隊の定数は平時230名。槍騎兵……つまり騎士が100名と、専任の砲兵が10名。
 それから騎士たちの家から供出される従卒が120名。原則として連中の輜重はこの従卒が務める」
「従卒も編制に含めてんのかよ」
「……」

森崎がこぼすのを、ヤングは無視する。

「南欧ドルファンといやあ陸戦の雄、ってな評判も今は昔、か……で、戦時は」
「戦時定数は550名。平時編成に加え、徴募のパイク兵160名、弓兵160名が加わる」
「徴募ねえ……農民や狩人を召し上げるって話だろ」

苦々しげに、森崎。

「その通りだ。そこはどの国でも変わらんな」
「……」
「他所と違うところといえば、我らが誇り高きドルファン陸軍では大隊所属の正騎士の数を
 大幅に水増ししていることくらいだ」
「なにィ!?」

驚愕は続く。


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