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異邦人モリサキ
[417]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/19(火) 03:51:12 ID:???
「騎士の定数は100名と言ったな。だが実のところそれが正騎士だけで満たされたことは、
先のプロキア=ゲルタニア戦役以来、一度もない」
「……」
「現役で戦場を知る歴戦の騎士たちは年老い、騎士団を退いていく一方だ。
軍属を望まん自由騎士どもを数に組み入れて、ようやく誤魔化している。
……今となっては、定数の約半分が自由騎士だ」
「ちょ、ちょっと待て」
開陳された事実を整理するように、森崎が言う。
「……つまり、この軍の主体である騎士団の、主戦力であるところの騎士は、
実はその半分が軍属ですらねえ、あの決闘ごっこどもってことか!?」
「どうだ、笑えるだろう」
「笑うしかねえよ!」
叫ぶように言った森崎が、口の端を上げて笑みの形を作る。
天を仰げば、漏れた嘆息が青空に登っていく。
「ハハ、とんでもねえ国に来ちまったのかも知れねえな、俺……」
「ぼやくな、それだけ貴様らにも勲功を上げる機会が多いということさ」
「生き残れりゃ、な……」
新緑の季節の日はまだ高く、森崎の目を焼く。
瞼を閉じた森崎が、やがてがっくりと肩を落としてヤングの方へと向き直る。
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0ch BBS 2007-01-24