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1- レス

異邦人モリサキ


[431]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/21(木) 00:31:32 ID:???
//体術訓練

ずうん、という地響きと共に叩きつけられた巨体が、そのまま地に這う。
濛々と舞う土埃の向こうから現れたのは、仁王立ちのヤングである。

「よし、次!」

言い放ったその鷹の如き目は、倒れたままぴくりとも動かない巨体など既に映していない。

「……今の、見たか?」
「ああ……あれだけ体格の違う男が宙を飛んだぞ……」

ぞっとしたように言うネイに、トニーニョが答える。
彼らは体術訓練の真っ最中であった。
体術といっても、徒手空拳の強さを競う格闘技の訓練ではない。
居並ぶ傭兵たちは一様に、利き手に刃を潰された剣や穂先が木で覆われた槍といった訓練用の得物を持ち、
もう片方の腕には厚い木の板に鉄の枠を取り付けられた円盾を固定している。
訓練はそれらを装備したままの密着戦を想定したものであった。

「どうした、次! 申し出る者はいないのか!」

ならば、というように犠牲者を探しだそうとするヤングの前に、手が挙がった。

「俺が行くぜ」
「モリサキ!?」
「うへえ、お前わざわざ死にに行くのかよ!」

仲間たちの驚きの声が響く中、一歩を踏み出した森崎がニヤリと笑う。


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