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異邦人モリサキ
[432]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/21(木) 00:32:33 ID:???
「なぁおっさん、本気でやってもいいんだよな? 怪我しても恨みっこなしだぜ」
「大口だけは一人前だが、そこに」
と、いまだ地に伏したままの巨体を顎で指したヤングが答える。
「そこに倒れてるのも確か、似たようなことを言っていた気がするぞ」
「ヘッ、一緒にするんじゃねえよ」
盾を前に構えた森崎が、言いながら無造作に間合いを詰める。
圧力をかけて近づき、足を掛けるか蹴りを見舞うか、それともそのまま盾で一撃を狙うかという動きである。
「俺らの国にはな、柔の技ってもんが―――」
口にしかけた森崎が、ぐるりと回転した。
構えた盾を支点とした、綺麗な一回転である。
「―――なにィ!?」
舌を噛まなかったのは僥倖というべきか、あるいは森崎も最低限度の矜持を見せたものか。
そのまま、背中から地面に落ちる。
「ぐっ……!」
どこをどうされたものか、森崎にもはっきりとはわからない。
盾でできた死角に伸びたヤングの手がその縁を掴んで固定し、更には一瞬の内に体を入れ替えて密着された、
かろうじてそれが認識できただけである。
気がついたときには、何事もなかったかのように立つヤングの姿を逆さまに見上げていた。
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0ch BBS 2007-01-24