※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
異邦人モリサキ
[451]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/22(金) 00:54:08 ID:???
******
それから幾つかの日が流れ、瞬く間に五月祭の当日となった。
まだ小鳥の囀りが響く朝のこと、森崎が覗き込むのはこの日のために新調した手鏡である。
映り込んだ顔に髭の剃り残しがないことを確認した森崎が、濡らした髪の流れを手櫛で整える。
身につけた服も清潔感のある白いシャツに、細身のパンツ。
色はこの春流行の枯葉色である。
『ま、流行ってるってノエルさんに勧められたのを、そのまま買っただけだけどね』
「うるさいな。流行なんて研究する時間はなかったんだよ」
『でも今回は最初から普通っぽい服、売ってくれたね』
「いや、あれは絶対隠し玉を用意してる目だったぞ……油断できねえ」
『目ぇ〜? へえ、胸しか見てないのかと思ったよ』
「それは男として当ぜ……ゴホン、何のことだか分かんねえな」
咳払いとともに言った森崎が、もう一度鏡を覗くと、一つ頷く。
「さて、とりあえず……」
『身だしなみは整えたね。最低限』
「一言余計だっつーの」
『何だかんだ言って、結構ノリノリじゃない……』
呆れたように言って中空をくるりと回ったピコに、森崎が指を振ってみせる。
「チッチッチ、一度やると決めたら完璧を期すのが俺の流儀だぜ」
『こないだネイに褒められたからって、すっかり自信つけちゃって……』
半目になったピコには構わず、森崎が手早く革のベルトに愛用の長剣を提げて言う。
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24