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1- レス

異邦人モリサキ


[500]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/28(木) 00:47:31 ID:???

「皆様、たいっっへん長らくお待たせいたしましたぁーッ!!」

新緑の薫りも爽やかな青空の下、甲高くもよく通る声が響く。
と、同時。五月祭の催し物が開かれる広場の中でも一際大きく設営された特別会場の舞台に、
目が痛くなるような黄色のモーニングを着込んだ男が飛び出してきた。
声は、男が発したものである。

『あ、あの人!』
「司会だったのかよ、あのオッサン……」

呟く森崎が座るのは、舞台上で喋る男が用意したという席である。
ちょうど舞台正面、最前列でこそないものの顔がしっかりと見える程度には近い距離という上席だった。
司会の男の顔もよく見える。
つるりと広い額を撫でた男が、大きな身振りと共に口を開いた。

「これより五月祭のメインイベント、『五月の花嫁コンテスト』を開催いたします!
 野郎ども、麗しの令嬢を迎える準備はいいかあぁぁ!?」

うおおおお、と地鳴りのような声が応える。
席という席を埋め尽くし、立ち見までびっしりと詰まった千を超える群衆の殆どは男性である。

「うるせえな……」
『歓声が野太いよ……』

あまりの温度差についていけない森崎をよそに、舞台上の男はてきぱきと場を進行していく。
幾つかの注意事項を述べた後、審査員たちの紹介を終えると、いよいよ出場者の呼び込みである。

「まずは一番手! 城南市場の看板娘! モバー・モビー姉妹が登場だぁー!
 はりきって、どうぞー!!」


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