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1- レス

異邦人モリサキ


[504]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/28(木) 00:52:07 ID:???
「ん〜、チュッ♪」

舞台中央へと走り込むや客席へと投げキッスをしてみせた、その唇はぷるんと厚い。
日に焼けて褐色に近くなった肌に絡むブルネットの髪はどこまでも艶っぽく、そして何より
朱を基調としたベルラインのドレスに包まれた肢体はそれ自体が強烈に男性へのアピールとなる、
破壊力に溢れるものであった。
豊満なバストから視線を下ろせば、引き締まった腰回りから肉感的な骨盤周辺へと張りのある肉が
みっしりとその存在感を主張している。
男と生まれたからにはその肉に手指を埋め、顔を埋め、汗と快楽の海に溺れたいと夢想せずにはいられない、
ある種の魔力に満ちた体つきであった。

「こ、こいつぁ……ゴクリ」
『……キミ、いい加減にしないと怒るよ』
「痛ぇ! 何すんだ!」
『ふん』

大胆にカットされた裾から垣間見える魅惑の太腿と弾力溢れるふくらはぎを凝視していた森崎が、
ピコに後頭部を叩かれた衝撃で我に返る。
舞台の上ではまるでその隙を縫うとでもいうように、女性がくるりと回転すると、
最後に前屈みになって口づけの真似、更には軽く舌を出してみせるポーズ。

ッググゴォォォォォォ―――

溢れそうな褐色の谷間と突き出された赤い唇、そして桃色の柔らかくも淫靡に蠢く舌の組み合わせを受けた
会場の雄叫びは、ほとんど咆哮と呼ぶのが相応しい。

「エッラ嬢、色々ありがとうございましたッ! ホントにありがとうございましたッッ!」

入って来たときとは逆にゆっくりと時間をかけて退場していく女性と目が合い、手を振られ、
投げキッスの直撃を受けた男たちがバタバタと倒れていく。
舞台の中央へと戻った司会の男はその惨状をあっさり無視すると大袈裟な身振りを更に加速させ、
踊り狂うようにしながら観客を煽り立てる。


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0ch BBS 2007-01-24