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異邦人モリサキ
[507]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/28(木) 00:55:11 ID:???
「……ッ!?」
『な、何……? 何が起きてるの!?』
轟、と。
地を奔り、空を駆け、文字通りに轟いたそれは、原初の雄叫びであった。
平凡を絵に描いたような女は、そこにはいない。
そこに立つのは、女の生という死屍累々たるいくさ場に舞い降りた、女神である。
小さな花を寄せ集めただけのブーケはその女が持つとき、神話に謳われる宝剣もかくやと煌めいて
向い立つ者すべてをひれ伏させ、ありふれたデザインのウェディングドレスはその気迫に包まれる時、
星を散りばめたように光り輝く唯一無二の戦装束となるのであった。
「―――」
それは幻想。
それは錯覚。
一人の女の、妄執とも言うべき気迫が生み出した幻である。
しかしそれはまた、この会場のすべてが共有できるだけの実存の確かさを持った、幻であった。
幻想が光を生み、生まれた光が会場を覆い尽くしていく。
「こ、こりゃあ……!」
『何で……? 引き込まれる……!』
溢れる光が、森崎を包んでいく。
真白い光の中で、森崎は歓声をあげていた。
喉も嗄れよと叫ばれるそれは王者を称え、賛美する、咆哮だった。
スー・グラフトン! スー・グラフトン! スー・グラフトン!
俺達の花嫁―――
***
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0ch BBS 2007-01-24