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異邦人モリサキ
[665]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/07/13(金) 00:41:05 ID:???
「で、どうすりゃそうなれるかって考えたらよ。一番早ぇのはやっぱ、見て盗むってことなんだよな」
「盗む……?」
「職人の世界じゃよく言うんだぜ? 技術は教えてもらうもんじゃない、自分の目で見て盗めって。
要は、観察して、分析して、自分の中でしっかり噛み砕きながらモノにしてけってことさ」
「……」
「つーわけで、俺は決めたのさ。イケてるヤツがいたら、まずばっちり見て」
と、一拍置いて森崎が口の端を上げる。
「そいつの技ン中で盗めるもんがあるなら、手前ぇのもんにしちまおうって、さ。
ま、ロリィの方は……いくら似合ってても俺に持ってこれるもんはなさそうだったからよ。
ついお前の方をじっと見ちまった。気分、損ねちまったなら謝るよ。悪かった」
頭を下げる森崎。
対するレズリーはといえば、振り上げた拳の下ろしどころをなくしたように眉根を寄せながら、
しかし何を言うこともできず視線を逸らし、あちらこちらを見回すふりをしていた。
「……。……、あ、……」
しばらくそうして口を何度か開けては閉じ、閉じては開けて何事かを言おうとしていたレズリーが、
ようやく言葉を見つけたのか声を上げようとした瞬間、棒立ちになっていたその身体に飛びついた者がいる。
無論のこと、ロリィであった。
「うん! お姉ちゃん、とってもステキだもんね! わ〜い、お兄ちゃんもそう思ってたんだ!
ロリィとおんなじだね!」
「あ、ああ……」
まあ、妙にツンケンしたところがなけりゃあ余計にいいな、という言葉はグッと飲み込んで曖昧に頷く森崎。
レズリーもまた、ロリィに向かってややぎこちなく笑みを形作ってみせる。
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0ch BBS 2007-01-24