※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

異邦人モリサキ


[677]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/14(土) 20:40:32 ID:???
『でもキルト人って、大抵は背が高くてがっしりしてるよね。……あのヒトと違って』
「隣の男は典型的なキルトって感じだけどな」

ぼそりと漏らしたピコの言葉通り、ロリィを横目で見やっている男はおよそキルト人の特徴とは程遠い。
労働帰りといった風情の汚れた肌着に、足元の赤土に汚れた頑丈なブーツ、浅黒い肌や砂色の髪こそ
隣の男と似通っていたものの、共通点はそれだけである。
背が低く、いかにも締まりのない体つき。
そして何より肉に埋もれそうな、垂れ下がった眼尻から漏れ出る粘着質の気配。

「……見て見ぬふり、ってわけにもいかねえしな」
『お兄ちゃんもタイヘンだねえ』

茶化すようにピコの言う、その向こうではレズリーが時折森崎を睨むようにしながら
ロリィに食い下がっている。

「おいロリィ、何だってこんなヤツを……」
「だってお兄ちゃんもいっしょのほうがぜ〜ったい、楽しいもん!」
「そうは言ってもな……」

なおも渋るレズリーにロリィが擦り寄り、頤を上げてその瞳を覗き込む。
ほとんど鼻の頭同士が触れ合うような、背徳的な光景を想起させる近さである。

「……だめ?」

潤んだ瞳に間近で見つめられたレズリーが、くぅ、と奇妙な唸り声を漏らす。
しばらくそうして視線を絡ませ合っていたが、やがて大きなため息をついて頷いた。

「ロリィにはかなわないな……」
「わ〜い! だからお姉ちゃん好き〜!」


名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24