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1- レス

異邦人モリサキ


[710]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/17(火) 00:19:15 ID:???
***


B まあ、レズリーかな。


「え?」
「な……!」

きょとんとするロリィの脇で、絶句したのはレズリーである。
ロリィを見、森崎を見て、占いの看板を見やったレズリーが最後にもう一度森崎に目を戻し、
平静を装おうと咳払いをしようとしてひとしきり噎せ、涙目のまま無理やり呼吸を整えて、
結局裏返った声のまま、言った。

「な、な、何を言ってんだよ、アンタ!?」
「何って……占うならお前とかな、って」
「ざ……ざっけんな! か、からかってんのか! からかってんだろ!?
 ア……アンタとの相性なんか最悪に決まってんだ! わざわざ占ってもらう必要なんかないね!
 そ、そうだ、アンタと占うくらいならあたしはあっちの人と一緒に入るよ!」

と、震える指で示したのは、少し離れた場所から横目でこちらの様子を窺っていた坊主頭の白人。
言わずと知れたトニーニョだった。

「俺か!?」

唐突に話題を振られ、ぎょっとしたように目をむくトニーニョ。
レズリーはといえば鼻息も荒く、半分血走ったような赤い目で森崎とトニーニョとを交互に睨んでいる。
今にも駆け出してトニーニョを占い屋のテントの中に引きずり込みそうな具合であった。
聞いてないぞ、何とかしろと訴えてくるトニーニョの視線に、森崎が口を開こうとする、その寸前。

「ぶ〜!」
「うわ、ロ、ロリィ!?」


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