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異邦人モリサキ
[723]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/07/17(火) 00:37:34 ID:???
しかし七月に入り、静観の構えを見せていたプロキアが、各陣営にとって想定外の動きを見せる。
対ヴァルファの名目で東洋圏最強と言われる軍事結社、シンラギククルフォンを雇用したのである。
東洋圏最強、のみならず最悪の組織と呼ばれるのが彼らであった。
何となれば、シンラギククルフォンとは軍事組織であると同時にテロ組織であり、
また政治結社でもあったからである。
東洋圏の政変には常に彼らの影がちらつくと言われ、正規の傭兵活動から非合法の暗殺、誘拐、
果てはテロリズムまでを自らの益のために躊躇なく行う彼らを嫌悪し忌避する者は多く、
しかし同時に、その極めて優秀な戦力を利用しようとする者もまた後を絶たないのだった。
派遣されたのはシンラギククルフォンの一個大隊、右陣紫南軍団である。
ベトナム戦役でホーチミン政府側を勝利に導き、また同時に反政府軍とその拠点に対して行った
徹底した虐殺行為で悪名を轟かせた一団であった。
プロキアの思惑定かならぬ中、シンラギ部隊は永世中立国スィーズランド、そして不干渉を表明した手前、
彼らの入国・領内通過を拒否できなかったハンガリアを経由してプロキアへ入国。
直ちに国境沿いへと移動を開始する。
ドルファンとの正面衝突を企図していたとみられるヴァルファはプロキア軍を弱卒で意気薄く、
与し易しとして後背となる北側には牽制の部隊を置くのみであったが、シンラギの参戦により
ダナン北方、国境線であるテラ北河畔へと相当の兵力を割かざるを得ない状況に追い込まれた。
第一、第四大隊をテラ北河戦線。
第二、三、五大隊をダナン南方、旧軍自治区イリハへと再展開させるヴァルファ。
対するドルファンは七月十四日、騎士団ニ個大隊および外国人傭兵部隊を首都城塞より出撃させる。
ドルファン=プロキア戦争の端緒、世に言うイリハ会戦の火蓋が切って落とされようとしていた―――。
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0ch BBS 2007-01-24