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【天狗A】キャプテン霊夢22【クラブA】


[575]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2012/07/31(火) 01:29:06 ID:irdvMX1o
霊夢「そ、そういえばさ、今日はお勤めはしなくて良いの?
   いつもみたいに『春ですよー!』って元気にさ」

まるで何かを取り繕うかのように焦りながら言う霊夢。
それは場を和ませようとした霊夢の言葉だったが、
リリーWは寂しそうに首を振るだけであった。

リリーW「……私の役目はもう終わったんですよ」

霊夢「え、それって……」

リリーW「はい。幻想郷に春を伝える私の役目は、今年はもう終わったんです」

そう言って、リリーWはすっと指を指す。その方向に霊夢が視線を向けると、
この間のお花見でリリーWが頑張って咲かせていた大きな桜の木があった。

宴会の最中、嬉しそうに飛び回って春と弾幕をばらまくリリーWの姿に誰もかれもが苦笑いをしていが、
彼女が本当に楽しそうにしている様子を見て、最後には宴会に参加している全員が笑って彼女を見ていた。

しかし、既にその桜は満開の時を過ぎ、かなりの花びらが散り始めている。
その桜だけでなく、幻想郷全体の桜がそうなっているのだと言う。
それはつまり、リリーWの春の力が少しずつ薄れてきているのだろう。

リリーW「もう、春も終わりなんですね……」

暦の上では5月も春だろう、とかそういう意味ではない事は霊夢にも分かっている。
自身の役目である春を伝える仕事が終わった事。桜が散り始めている事、
彼女にとって、それら一つ一つが春が終わる予兆なんだろうな、と思う。


0ch BBS 2007-01-24