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【運命が】ファイアーモリブレム39【迫る】


[199]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/23(月) 19:20:43 ID:???
森崎「……嘘だろ、おい。そんなバカな。俺が、俺がドイツで戦っている間にそんな事が…!?」

アランとドーガから聞かされた話は、久々のアカネイア大陸に心躍らせる森崎を一気に地の底へと叩き落す。
アカネイアワールドカップ決勝にてマルス率いるアリティアを10点もの大差で打ち破った謎のチーム。
そのチームを率いていたのは『森崎』であり、多くの異国の戦士たちを従えた彼らのプレイは圧倒的過ぎたという。

ドーガ「それでも我々のサッカーは決して劣ってはいなかった。そう……前半戦までは」

アラン「腹を下す者を多数抱えていてはどんな強者も弱者と化す。負け戦は必至だった…」

ドーガ「ちくしょう!俺達はカタリナの件から何も学んでいやしなかった!
    きっと何か毒を盛られたに違いない!そうでもなければ俺達が…マルス様が負けるわけない!」

アラン「よせ、ドーガ。確固たる証拠も見つからなかったのだ。それに……
    あの試合で『森崎』を守る選手たちの実力は間違い無く本物だったはず。
    たとえ万全の体制で戦ったとしても勝てるかどうかは五分であった」

森崎「(…違う。俺は、俺はそのときドイツにいたんだ。アカネイアの大会になんて出てないし、
   対戦相手の妨害だなんてするはずがない!いや……『昔』の俺だったらどうだった?)」

自分の成長のためにと切り取った、無かった事にしようとした自らの『影』は。
魔王ガーネフと結託し、この身体を取り戻そうと暗躍していたはず。
夢だと思っていたあの試合が現実味を帯びてきた今、彼らは間違いなく存在する。
不気味な仮面の男たちを従えさせ、容赦のないサッカーをする彼らがあの大会に出場していたとしたら。

森崎「ラムカーネ……くそっ、こんなことになるのならドイツに帰るんじゃなかったぜ……」

しかし自分の夢を追いかけたいという欲望に勝るものなどあるはずがない。
いや、おそらく森崎が元の世界に戻ることを見計らい迅速に策略を張り巡らせたのだ。

ドーガ「…それがお前の名を騙っている『偽物』の名前か?」


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0ch BBS 2007-01-24