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【運命が】ファイアーモリブレム39【迫る】
[210]モリブレム ◆RK7RVcZMX2
:2012/07/25(水) 16:15:07 ID:???
森崎「…別に」
若林「なんだよつれねぇなぁ。俺が『ヨーロッパ最優秀GK』に選ばれたのがそんなに悔しいか?」
森崎「それもあるけど……」
若林「俺自身納得してねぇんだよなこの受賞には。噂じゃ本来貰うはずだったヘルナンデスが
辞退したのが俺に繰り下がってきただけらしいけどな。
だから来季はもっと結果を残して今度は『バロンドール』を取る勢いにしたいとこだな」
森崎「…そんなの無理さ」
若林「フッ、俺がいる限りそんな事はさせねぇってか?お前も一端のプロらしくなってきたじゃないか」
森崎「そうじゃねぇだろ……」
若林「おいおい、怪我人の俺より渋い顔をしてんじゃねぇよ。お前らしくもない」
森崎「……だってよ。お前……目が……!」
ハンブルガー対ブレーメン戦での若林が決めた値千金のダイビングヘッドによる決勝点。
その際に競り合った若林の右目と、森崎の拳が激しく衝突したのである。
若林「試合中のことだ。怪我を避けられなかった俺にも責任がある。プロの世界ってのはそういうものなんだよ」
森崎「…………」
言葉が出なかった。どんな事を考えればいいのかさえ分からなかった。
親友の中山を『破滅のツボ』で傷つけた時のショックとはまた違う衝撃だった。
幼い頃の憧れ、目指すべき目標、目の上のたんこぶ、憎たらしいアンチクショウ。
そして鎬を削りあうライバルである若林を『潰して』しまったということ。
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0ch BBS 2007-01-24