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【運命が】ファイアーモリブレム39【迫る】


[520]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/08/08(水) 19:18:02 ID:???
ルーク「そういえばマリーシアは杖使いなんだろ?どんな魔法が使えるんだ?
    高名な司祭の孫っていうくらいだからきっとキミも相当な魔導使いだったりするんだろ?」

マリーシア「もっちろん!師匠も私の才能には度肝を抜かされっぱなしだったわ。
      でも残念ながら今は回復の杖だけ。1年前くらいには壊れた武器を治す杖だったり
      妖精さんを召喚したりする杖があったんだけど……」

ライアン「アカネイアの兵士たちに取られちゃったんですか?」

マリーシア「こないだの徴収という名の略奪の時にね。…まったく失礼しちゃう。
      あの杖は杖自信に選ばれた人じゃなきゃ使えない特別な紋章が施されたものなのに。
      他の人の手に渡ったところで精々孫の手の代わりになるくらいだわ」

ライアン「(マリーシア…?)」

先ほどまで子供そのものだったマリーシアの表情が瞬間的にだが氷のように冷たく感じた。
冗談めいた台詞とは裏腹に、その杖をアカネイアの兵士に奪われたことを本気で怒り、悲しんでいるのだろう。

ルーク「なるほど、その杖さえ見つかれば回復以外の魔法も使えるようになるってわけか」

マリーシア「うん。グルニアのみんなから奪っていったお宝はラングがいる城に
      集められてるってウワサを聞いたことがあるの。なんとか取り返せないものかなぁ」

そうこうしている間に、荷造りを終えた老人が部屋の奥から現れる。
旅の荷物の他に手に抱えているのは非常に古めかしい杖だった。

老人「マリーシアや。旅の餞別じゃ。お前にワシの使っていたこの杖を授けよう」

マリーシア「ええ〜。おばあちゃまの杖ってデザインが可愛くないからヤダ!」


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0ch BBS 2007-01-24