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【運命が】ファイアーモリブレム39【迫る】
[575]モリブレム ◆RK7RVcZMX2
:2012/08/11(土) 23:49:29 ID:???
ロディ「…申し訳ありません。私達の偵察を感づかれてしまった模様です」
セシル「完全に先手を奪われてしまいました。先制攻撃は……無理です」
迫り来るグルニア軍の姿が目の前に迫っている。
すぐに防御の陣を整えなければ一方的に攻め立てられてしまうだろう。
マルス「……そうか。よくやってくれた。森崎、戦闘の指示を頼む。仲間の命を無駄に失う訳にはいかない」
森崎「あ、ああ……。分かっている。俺はキャプテン…指揮官だからな。
(ロレンスさんは俺のことをアカネイアの皇帝だと完全に思い込んでしまっている。
もうどうすることも出来ないのか。ちくしょう…ラムカーネめ…!
俺の身体だけじゃなく、俺の周りの大切な人たちまで奪うつもりだというのか…!)」
自分が苦労を積み重ねて紡いできた絆の数々は、こうもあっけなく断ち切られてしまうものなのか。
本心が働かないところで、自分の影響で他人が不幸に陥る違和感に森崎は困惑していた。
このアカネイア大陸では今の自分は『偽物』であり、傍若無人に権力を振りかざすラムカーネこそが
『本物』の『キャプテン森崎』なのだという受け入れがたい現実が目の前に立ち塞がる。
森崎「ちくしょう…ちくしょう…これもラムカーネが、俺の心の一部分が密かに望んでいたことだってのか?
誰かをこんなにも不幸にしてまで自分の地位を掌握して……確かに、確かにそうしてきた過去もあったさ!だけど!!」
だが、頭を垂れて落ち込む暇など自分たちには無いことは分かっている。
この部隊の指揮官は自分なのだ。仲間の命を守るために、迫り来るかつての戦友を迎え撃つために森崎は指示を出す。
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0ch BBS 2007-01-24