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【運命が】ファイアーモリブレム39【迫る】
[627]モリブレム ◆RK7RVcZMX2
:2012/08/19(日) 07:31:51 ID:???
★説得王子ロレンス編→ スペード9 ★
スペード→説得には応じるが、マルスもまた嘘に騙されているのだと逆に諭してくる。
===========
ロレンス「……なるほど。少し趣向を変えてきたということですか。
王子、騙されてはいけませんぞ。それも全て奴の騙り。
周囲の人の信頼を得るための得意の口八丁に決まっております。
もう二度と騙されるわけには行きません。奴の嘘の情報に振り回され、不幸になった者は数知れず。
私が油断して近づいた瞬間に、すかさず攻撃を仕掛ける。そのつもりなのでしょう」
マルス「違う!どうして……どうして信じてくれないんだ……」
ロレンス「王子は優しすぎるのです。御覚えでしょうか?先日行われたアカネイアワールドカップのことを」
チームの和を無理やり乱そうとする安い挑発だけならまだ可愛いものだった。
偽の情報を流し混乱を呼び、飲み物に毒を仕込み体調を崩させる妨害工作の数々。
森崎が率いる謎のチーム『カンピオーネ』の怒涛の快進撃の裏に潜まれている闇を疑うものは少なくない。
だが、誰もそれを糾弾しない。いや、糾弾される前に潰されてしまっていたのだ。
森崎が神聖帝国の皇帝になるや、多くの要人が謎の失踪を遂げたことは記憶に新しい。
代わりに傘下に入った人間は、森崎の手足、忠実な駒として尻尾を振る者たちばかりだった。
ロレンス「ラングのような下らぬ男を司令官として送り込んだのもあの男と同類だからであろう。
人を騙し、扱き下ろすことに胸を痛めぬどころか悦に浸るような外道の極み……。
王子、人は変わってしまうものなのだ。あの男は既に我々の知る森崎殿ではない。
弱者の心を理解でき、労る事のできる心優しい青年の姿は既に闇へと消えたのだ……」
全てを拒まれ戦いを避けられない展開にならなかったことに胸を撫で下ろすマルスだったが、
森崎という存在は既に『ラムカーネ』という存在に完璧に上書きされてしまっているという現実に愕然とする。
マルス「(駄目だ……。もう『森崎有三』という人間のイメージは彼らの中で固まってしまったのか。
己の欲望に忠実な、自分に従おうとしない者は容赦なく叩き潰す暴君というイメージに……)」
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0ch BBS 2007-01-24