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【運命が】ファイアーモリブレム39【迫る】
[71]モリブレム ◆RK7RVcZMX2
:2012/07/19(木) 01:11:40 ID:???
ラムカーネ「悪いことをさせているってのは俺も理解してるよ。アイツに……あの偽物にリベンジする機会を得るまでの間だけだ。
だけど、これだけかけらが集まってくれればお前たちの負担だって和らげることができるんだぜ。
もっと、もーっと強い暗黒の力を行使できる。お前が夢見る『一流の選手の景色』も簡単に眺められるさ」
中山「『闇のオーブ』による強化は、精神に大きな負担がかかるからな。…実際に、俺も我を忘れかけたことが何度かある」
この特大のかけらを。あのドイツの若き皇帝から奪った時も、闇に心を支配されでもしなければとても出来なかったことだろう。
それだけ中山の覚悟は固かった。どんなに辛く、苦しいことがあろうとも自分は『トモダチ』を信じ続ける。
いつか森崎が自分のせいで押す羽目になった『破滅のツボ』を乗り越え、偽物から体を取り戻せる時が来ることを。
ラムカーネ「ありがとうな中山。お前はやっぱり俺の一番の相棒だぜ!」
中山「ああ……そうだな、森崎。俺とお前は一番の……トモダチだ」
担架で運ばれ、顔を歪めながらこちらを睨みつけてくる男の顔が頭をよぎる。
『この借りは必ず返してやる。』そんな意思が心臓を突き抜けるほどの形相で。
中山「(さすがに疲れた……。早く部屋に戻って休もう……って、あの子は……)」
自室に戻る途中の廊下で目があったのは、暗殺組織の幹部の一人であるクライネだった。
彼女はアカネイア大陸に来たばかりで右も左も分からなかった中山の命を助けてくれた恩人でもある。
顔を合わすたびに『ゴミクズ』だの『下等生物』だの罵詈雑言を投げかけてくるが、
きっとこれが彼女なりのコミュニケーションなのだとようやく理解しかけていた矢先。
クライネ「……ふん。随分ご熱心じゃない。またあの球蹴りのために盗掘の依頼を受けてきたっての?」
中山「だから球蹴りじゃないって。サッカー。れっきとした歴史ある紳士のスポーツだよ」
クライネ「ばっかじゃないの?その紳士のスポーツで非紳士的行為に明け暮れてるのはどこのどいつなのよ」
中山「ドイツで仕事してきただけに……なんつって」
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0ch BBS 2007-01-24