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【運命が】ファイアーモリブレム39【迫る】


[91]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/19(木) 11:33:40 ID:???
中里「否定はせん。だが、今は試合中。拙者への文句はあくまでもサッカーの技術で訴えるでござるよ、小童」

ポブルセン「ぐぎぎ……ぐがあぁぁぁっ!!」

中里「(せめて精神を動揺させなければとても拙者が太刀打ちできる相手ではござらん。
   さて、暫くは時間を稼げそうだが…彼奴ら、どう動く?)」

シェスターの華麗かつ執拗なマークを振りきれないカペロマン。
そしてポブルセンは中里のマークを抜けようともせず、周りが見えていないのか自ら動いてスペースを作ろうともしない。

メッツァ「(困ったなぁ。…でも、今日の試合だけは少し時間をかけて戦術を練ることが出来る。
     いつもなら前線で素早くボールを狩ってくるビクトリーノがいたからなるべく早くボールを手放していたけれど…)」

この状況での迂闊なパスは危険だ。かといって自分が直接ドリブルで持ち込むだけの自信はない。ならば。

メッツァ「やっぱりここは仕事師の出番でしょー」

カルツ「ゲンさんがあんな無茶してゴールを守ってやがるんだ。そろそろワシも本気を見せちゃるかのう」

プッ!

爪楊枝を吐き出し、一度大きく息を吸い込むとカルツは態勢を低くして一気にドリブルで突破を図る。

カルツ「(懐かしいのう。ワシがこのハンブルグというチームの中で、
    こうして中央のラインを堂々とドリブルで駆け巡ったのはいつ以来だったか……)」

そうだ。まだシュナイダーがこのハンブルガーというチームにいた頃。
若林が挫折と失意を強烈な反骨心で押さえつけながら入団してきたあの日。
あの頃まだ自分たちは下部組織の選手で、それでもトップの選手たちを脅かすほどの注目を浴びていた。

カルツ「(ワシら3人がいればなんでもできると思っていた。ゲンさん、シュナイダーちゃん……そしてワシがいれば……)」


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0ch BBS 2007-01-24