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【運命が】ファイアーモリブレム39【迫る】
[92]モリブレム ◆RK7RVcZMX2
:2012/07/19(木) 11:34:53 ID:???
若林が守り、カルツが繋ぎ、シュナイダーが点を取る。見事なまでの縦の中央ラインの形成。
ハンブルグjrチームは無敵の強さを誇っていた。しかし、この夢の様な時間はそんなに長くは続かなかった。
彼があっさりとバイエルンへの移籍を決めたことを、カルツは表には出さないが長年疑問に思っていた。
しかし徐々にその疑問は解かれていく。WY大会で日本に敗れ、まだまだ自分たちの実力は未熟だと理解した頃から特に。
カルツ「(ワシは薄々恐れていたのかもしれん。シュナイダーと正面から戦うことを。
同じチームにいる限り、ワシはあの『皇帝』と戦うことはない。競い合うことも争い合う事もない。
シュナイダーの実力はワシらの世代ではこのドイツの中で紛れも無いナンバーワン。
シュナイダーが必ず決めてくれる。若林なら必ず止めてくれる。
……そんな甘えが、驕りが……ワシ自身がワシの成長を妨げていたんだ!!)」
爪楊枝を吐き出すだけではこの心のもやもやは晴れてくれない。
先ほど吸い込んだ息を思いっきり声に乗せて吐き出す。
カルツ「どけっ!今のワシに近寄るんじゃねぇ!!」
ドガッ! ボガッ! ズドッ!
並み居るブレーメンの守備網を跳ね除けながら掻い潜る姿はまさに興奮し針を逆立てたハリネズミそのものだ。
両サイドの二人を囮に使うことで、普段はあまり使わないこの中央ラインからの攻撃でブレーメン陣営を切り裂いていく。
森崎「カルツが切り込んでくる…!だが、奴にはミドルシュートはないはずだ。だったら!」
ブローリン「任せろ。万が一の時はちゃんと止めてくれよ、キーパー」
ブローリンは積極的にプレスを仕掛け、カルツの侵攻を食い止める。
まるで巨人と小人のような体格差である。この圧倒的なミスマッチでは
いくらカルツの相手の突進を利用する技術を用いてもパワーで押しつぶされてしまう。
カルツ「ワシはドイツの仕事師ヘルマン=カルツ!ワシのゲルマン魂は……!!」
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0ch BBS 2007-01-24