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【運命が】ファイアーモリブレム39【迫る】


[93]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/19(木) 11:35:55 ID:???
グイッ!!

ブローリン「(こいつ……態勢を上げてきただと!?)」

彼の意図に気がついたときは全てが遅かった。彼は突破を目的としていない。
彼が成そうとしている仕事。それはより確実に得点のチャンスを得ること。
絶好の位置での『フリー』の状態を得ること。すなわち――

カルツ「げふぅっ!!」

鮮血が舞った。鼻血を盛大に吹き出しながら倒れるカルツ。
ブローリンは赤く染まった自分の肘をまじまじと見せつけられ驚愕するしか無かった。

ブローリン「き、貴様…!味な真似を!」

カルツ「(ワシの仕事っぷりといったらたまらんじゃろ?さ、手はずは整った。後は……)」

フリーキックを得たハンブルガーはこのチャンスをものにするべく布陣を整える。
対するブレーメンもこのピンチをなんとしても防ぐべく守備を固める。

森崎「やはり得点力の高いポブルセンか?いや、コーナーからのシュートが得意なカペロマンの線もある…」

ミドルシュートの連発だけは絶対にやらせてはいけない。森崎はこの二人へのマークを徹底させる。
しかし、彼は見落としていた。いや、見落としてはいない。なぜなら『アイツ』がまさか
あの戦術で仕掛けてくるなんてそれこそ夢にも思わなかったのだから。

ブローリン「な……馬鹿な!信じられん!」

シェスター「うっそー!まさかこんなことが!」

マーガス「日本のキーパーはみんなこんなアグレッシブな性格なのか…?」


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