※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】
[313]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/08/18(土) 01:23:49 ID:???
***
「―――ヤング・マジョラムの子らよ、聞け!!」
その声は朗々と響き渡り、いくさ場を駆け抜ける。
「我が名はヴァルファバラハリアン八騎将が一、『疾風』のネクセラリア!
貴様らが将、ヤング・マジョラムは我が槍で討ち取ったり!
誰ぞ、仇を討つ気概のある者はおらぬのか! 我はいつでも受けて立つぞ!!」
それはいくさの昂揚に任せた挑発であり、あるいは誰も名乗り出てはこまいという侮蔑であり、
そしてまた、散った勇士への手向けでもあった。
「ヤング……貴様の置き土産、見せてもらうぞ」
呟いたその口元から、つぅ、と血が垂れる。
口腔が切れているものではない。
赤黒い血は、喉の奥から溢れてくるのであった。
周囲には百を超える敵兵、救援など望むべくもなく、愛馬は傍らに事切れている。
腹の傷は臓腑を抉り、既に助からぬことは自分自身がよくわかっていた。
それでも、ネクセラリアは雛鳥の囀りを待つ。
***
前
次
写
0ch BBS 2007-01-24