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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】


[54]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/28(土) 01:24:01 ID:???
「……よく言うよな、戦馬にまでゴッテゴテの重装させた挙句、従卒どもとパイク兵に囲まれて
 丸っきり動けねえ、見せかけだけの騎兵のクセに……」
「前にいるあれ、ただの歩兵部隊だよね〜」

ぼそりと漏らした呟きに応えるようなジェトーリオの同意に、ネイが目を丸くする。

「……お前もたまにはマトモなこと言うんだな」
「わ〜い、ネイくんに褒められた! これってもうほとんど告白だよね!」
「なあ森崎、やっぱりまずコイツから血祭りに上げていいか」
「ああ、生還できたらな」

いつもの掛け合いを適当にいなしつつ思案に耽っていた森崎が、不意にぐるりと周囲を見渡すと、
声を張り上げる。

「……伝令!」

呼びかけに応じて現れた伝令兵に、森崎が指示を出す。

「先行するのは構わねえが、相手は多勢だ。盾を並べて隙を作るなと伝えろ!
 宛は……第四大隊、第三部隊長だ、行け!」

その宛先に、周囲がどよめいた。
代表するように、ネイが口を出してくる。

「お、おいおい……モリサキよ、相手はあの自由騎士どもだぜ?
 まともに話を聞き届けるとはとても……」
「あの連中だから言うんだよ。少しでも戦力になってもらわにゃ困るからな。
 それに……無駄死にするのは騎士どもじゃねえ、周りの従卒や徴募の歩兵どもだ」

渋面を作る森崎。


0ch BBS 2007-01-24