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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】


[849]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/10/19(金) 18:44:10 ID:???
と、そんなことを考える森崎にハンナが何気なく説明を継続する。

「スポーツの祭典で使うのは、競技場の中にあるトラックだけどね。大きさは同じなんだ」
「ちょっと待て、スポーツの祭典って?」

さらりと出てきた単語に、森崎が引っかかる。
一瞬、怪訝そうな顔をしたハンナがすぐに合点がいったというように首を縦に振った。

「……ああ、そっか。コーチは傭兵さんだから、この春にドルファンに来たんだよね。
 なら知らないのも無理はないね」

うんうん、とひとり頷いたハンナが、どこか得意げな顔で続ける。

「毎年十一月に、そういう催しがあるんだよ。スポーツの競技会。
 王室主催で、すっごく大掛かりなんだ!」

両手を広げ、大袈裟な身振りを交えて言うハンナ。

「何日もかけて、色んな競技……ボクがやってる競争や、マラソン、水泳、ナインピンズ、
 やり投げ、幅跳び、高飛び、フットボール……とにかく色んなもので一番を競うんだよ。
 首都城塞だけじゃなくて、この国全部から選手が集まってくるんだから!
 で、舞台は―――あそこ」

目を輝かせながら言ったハンナが、びしりと指さしたのは広大な運動公園の遥か向こう、
森崎が立つのとは反対側に位置する、巨大な建造物である。

「あれは……確か」
『スタジアム、だね』


0ch BBS 2007-01-24