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【新隊長】異邦人モリサキ3【始動】


[128]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/22(木) 19:52:07 ID:???

*D26.11月 「親切な傭兵団のエース」森崎有三
訓練所イベント


「―――騎士団は王室会議に対し、ダナンへの第二次派兵を上申。
 しかし王室会議側はこれを却下する方向のようです」

薄暗い部屋の中、淡々と続くのはカイルの定期報告である。
思案げにそれを聞く森崎の背後、窓の外には曇り空が広がっていた。
温もりの代わりにがたがたと風に震える音を伝えてくる窓を背に、森崎が腕を組む。

「先月ようやく再編が終わったばかりで、もう派兵ってか。そりゃ却下もされるだろうな」
「はい。ピクシス卿が先の戦いの折、騎士団の練度の低さが露呈したことを問題視しているようで、
 当面は外交による折衝をヴァルファと続けていく方針のようです」
「エリータスは騎士団の意見を推さなかったのか? 騎士の取りまとめ役だろ」

エリータス、という名を口にするときの微かな苦味を噛み潰すようにしながら、森崎が尋ねる。
ドルファン西部の都市エローを所領とするエリータス家は代々部門の家柄である。
特に先代当主ラージン・エリータスは数十年空位であった聖騎士を叙勲するほどの英傑であった。

「エリータス卿夫人はピクシス卿に賛同の意を表したそうです」
「いつものこと……か」
「はい。騎士団の一部にはその件で不満の声も上がっている……模様ですが、これは
 ルーカス大佐の個人的な意見として扱うようにとのことです」

真面目な顔で書類に目を落としていたカイルの口元に、僅かに苦笑が浮かぶ。

「立ち回りの参考にしろってか……食えねえおっさんだよ、まったく。
 ま、どの道俺らは決まったことに口を挟める立場じゃねえがな」
「……」


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0ch BBS 2007-01-24