※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【変化する戦術】Another-CU_6【ロベルトの章】


[392]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/18(火) 16:26:44 ID:???

あああぁぁぁぁぁぁ。。。。。。

スタンドから上がる声はもう絶叫でも悲鳴でもなくなった。
ただただ力なき落胆の声… それでしかない。

一方ゴールを決めた当のブンナークは歓喜の声を挙げた。
守備ではパワーで前線から圧力をかけるなど、確かな貢献を見せていたが…
やはり彼はストライカー。 ゴールをもぎ取ってこそ最上の喜びを得るのだ。

ヴィオラの選手達はブンナークのダメ押しゴールを祝福する。 省41

[393]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/18(火) 16:27:51 ID:???

三杉「いや分かった。 今後も頼りにしている。」

新田「あっ、はい。」

いまいち新田は釈然としない顔をしていた。
三杉の方は内心で驚嘆を抑えられなかった。
ミラン戦での3点目よろしく、新田のプレイがまた進化していると感じたのだ。

三杉(あの時の新田は、パスに込められた仄かに意思を読み取った。
    そして今、ほんの僅かな情報をヒントに、守備を打破する方法を選択した。
    新田は凄まじい勢いで成長…いや、進化している。 省37

[394]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/18(火) 16:29:08 ID:???

後半13分時点で、これほどまで絶望的な差がついてしまった。
ここまでを強気に抗ってきたサンパウロ側だが、このスコアでは流石に戦意を失うと思われた。
事実として彼等はほぼ一様に肩を大きくうなだれていた。

ペペ(ツバサのドリブルを止め、ドトールのタックルを避け、イシザキのブロックの上からゴール…)
バビントン(ダメだ、強すぎる…)
アマラウ(このアマラウは間違いなく究極クリア生物。
      だがこうも徹底して浮き玉を避けられれば無力か…) 省23

[395]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/18(火) 16:30:14 ID:???

翼「俺は多分…みんなのサッカーを、俺一人が壊していた。
   みんなが俺のプレイに合わせてフォローしてくれていたのを忘れていたんだ。」

ペペ「つ、ツバサ…」

翼「俺は俺が敵のキャプテンを…三杉くんを倒せればチームも勝てると思ってた。
   目の前の勝負で勝利を一つ一つ積み重ねていけば、結果的に勝利が入ってくると思ってたんだ。
   これまでずっとそれで勝ててきたから、そう疑わなかった…。)

バビントン(驚いた、あのツバサが謝ってる。)
省43

[396]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/18(火) 16:31:37 ID:???

翼「もう解るよね… 俺はキャプテンとして三杉くんに対抗出来ていない…。
   攻守のバランスを考えたり、皆の力を発揮できる作戦を考えたり、やるべき事はあったのに。
   ボールは友達=@練習でも試合でも、自分がボールを巧く扱う事が最優先。
   皆の力を引き出したり、フォローをしたり…助けてもらうとか協力するって意識が抜けていた。」

石崎「翼ぁ………」
ペペ「ツバサ……」
アマラウ(殊勝だな…。 だが静かな口調とは裏腹に、闘志が盛っている。) 省32

[397]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/18(火) 16:33:00 ID:???

この様子をロベルトはピッチの外から眺めていた。

かつて翼の元から去った時、彼のために残したノート…
その52ページに書いた内容を頭の中で思い返される。

『翼、なぜサッカーはこんなにも楽しいんだろう。
 世界中で、もっとも愛され親しまれているスポーツ、サッカー。
 オレが思うに、それはもっとも単純でもっとも自由なスポーツだからじゃないだろうか。
 グラウンドに立てば、監督からのサインなど何もない
 自分で考え、自分でプレイする。 省30

[398]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/18(火) 16:34:10 ID:???

ロベルト(………オレはお前にそう言って残したな、翼。
      お前にサッカーの自由さ、その大事さを忘れないでいて欲しかった。
      しかし……………。

      サッカーというスポーツは、ずっと進化を続けていた。
      オレがのほほんとしていた6年間…いや、その前から絶えずだ。

      サッカーは自由じゃない。 今の時代、プロのサッカーは自由では居られないんだ。 省43

[399]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/18(火) 16:35:20 ID:???

翼「ペペ!」
ペペ「ツバサ!」

「これが俺達の…」「ツープラトンショットだっ!」」


翼「いくよストラット!」
ストラット「ベストなパス…! これを決めなきゃオレに価値は無い!」

「もらったぜっ! メガロゾーンシュートォォォォォォ!!」


翼「ここは任せたよバビントン。」
バビントン「うん。 この位置でのフリーキック…大丈夫、これなら撃てるよ。」

「(キック力が弱くとも…)いけぇっ! 無回転シュートだぁぁぁ!!」

省12

[400]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/18(火) 16:36:21 ID:???

<サンパウロ フィゲイラ・フバイヤット>

三杉「うう…… ううーーーん…」

新田「三杉さんってば、大丈夫ですか?」

三杉「ハッ…! あれ……新田…?」

新田「随分うなされていたようですよ。」

三杉「ああ……試合の夢を見ていたんだ。」

強烈なプレッシャーをに曝される内容の夢だった。
サンパウロ相手に4点差をつけ、勝負を決めたと思った後…
そこから始まった苛烈な逆襲。
追われ、喰い付かれる恐怖にさいなまれた。
省34

[401]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/18(火) 16:38:01 ID:???

ブンナーク「それにしても腹が減ったぜ。」
レントゥルス「同感〜! パースターーーー!!」

ダラピッコラ「へへ、サンパウロじゃ知らぬ者のないという話らしいが味を見てやるぜ。
        海の幸のタリアテッレ… 港町育ちのオレを満足させられるかぁ?」

そう、ここフィゲイラ・フバイヤットはサンパウロの超有名レストラン。
ブラジルでは珍しい、シーフードが大得意な店らしい。
もちろん肉料理は味、ボリューム共に最高との口コミが広がっている。
省31


0ch BBS 2007-01-24