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【次なる戦いの】もうひとつの物語6【始まり】


[253]もうひとつの物語  ◆Etq65eJh4c :2013/06/13(木) 23:46:45 ID:???
A 「北海道は今の時期涼しいからな。暑気払いにはいいところだよ」 北海道の話題を振る

祐一「北海道は今の時期涼しいからな。暑気払いにはいいところだよ」

その言葉で何気なく。そう、何気なく。
ふと、自分の覚えている北海道の景色を思い出す。

冬こそ雪の降る…雪国ならどこにでも転がっているような景色。

おばさんと…親戚の女の子と。

そして記憶に少しずつよみがえる…「名前の思い出せない女の子たち」。
省10

[254]もうひとつの物語  ◆Etq65eJh4c :2013/06/13(木) 23:57:26 ID:???
ここはどこだ…?と疑問を浮かべた瞬間に、「あなたの心の中よ」と聞き覚えのある声が頭上から聞こえる。

見上げると「フレデリカ」が木の枝に座っている。ビラビラのいっぱいついたスカートなのに、よく登れたものだ。

「ふふ…昔取った杵柄ってやつかしら。…似ているわ、この景色。
 いえ…別にそっくりな景色というわけではないの。
 この景色から伝わる雰囲気が…。遠い昔私が大好きだった場所に似ているだけのことよ」

フレデリカは哀愁を漂わせ、遠くを見つめている。 省25

[255]もうひとつの物語  ◆Etq65eJh4c :2013/06/14(金) 00:06:34 ID:???
「最初に言っておくわ。あなたの【奇跡を起こす魔法】。
 率直に言うとあなたはその魔法を使う【トリガー】の素質があるだけなの。
 あなたと縁が深い者のお陰で、あなたはそれを使うことができるわけ。
 私があなたにあげた勾玉は、たとえるならばライターのガスのような…燃料ね。
 着火をすることはできても、あなたにその燃料を作る力は本来無いの」

何がいいたいんだ…?

「不思議だと思わない?着火する素質があるという事が。 省35

[256]もうひとつの物語  ◆Etq65eJh4c :2013/06/14(金) 00:11:03 ID:???
「私だって悲しい結末はもうこりごりだわ。あんなのもう十分よ。
 …というわけで、私も出来る限りの【足掻き】がしたい。
 私があなたに教えた【魔法】。残り回数だけ足掻けるはず。
 おっと、そろそろ時間だわ。それじゃあね、祐一くん」

一方的に喋ったあと「バイバイなのです、み〜☆」とキャラでも崩壊したのか?と思うような仕草をした後。
目の前が急に明るくなってきて…



……
………


あゆみ「センパイ!大丈夫ですか!?センパイ!?」
省3

[257]もうひとつの物語  ◆Etq65eJh4c :2013/06/14(金) 00:20:06 ID:???
あゆみ「センパイ…急に倒れちゃったんでびっくりしました。
     多分熱中症かな?って思ったので…近くの公園の木陰のベンチまで運んだんです。
     今みなとちゃんは冷たいお水を買いに行ってもらってるところです。
     あ、駄目です!まだ動いちゃ駄目です!もうしばらく休んでいてください!!」

頭にはベンチの感触とは違う、むにゅ…とした感触がある。
これはまさか…膝枕。というやつではないだろうか…

あゆみちゃんはまだ不安そうな顔で覗き込んでいる。 省26

[258]もうひとつの物語  ◆Etq65eJh4c :2013/06/15(土) 17:12:41 ID:???
その後、祐一は二人に家まで送ってもらった。

先ほど自分の見たイメージはなんだったのか。

フレデリカの言う「最悪の結末」とはなんなのだろうか。

いくら自問自答をしても、それを答えてくれる人はいない。

ただ…全国大会までの2週間。

なにかが起こる。それだけは確信を持っていた。


〜〜〜〜〜北海道編〜〜〜〜〜

[259]もうひとつの物語  ◆Etq65eJh4c :2013/06/15(土) 17:17:54 ID:???
長旅の荷物を準備しを得た時、外からプップーとクラックションの音が鳴り響く。

窓の外から眺めると、滝と肖、あゆみにみなとが乗っているハイヤーが止まっていた。

祐一「なんだ、みんなを先に乗っけてたのか。準備が早いなぁ」

滝「俺達が早いんじゃなくて、お前が具合悪くなってて時間が過ぎちゃったんだよ。
  今から空港にいかないと今日中には北海道にはつかないからな」

祐一「悪い悪い。じゃあ直行で空港ってわけか。どこの空港にのるんだ?」
省10

[260]もうひとつの物語  ◆Etq65eJh4c :2013/06/15(土) 17:22:08 ID:YfXjMU7w
滝「俺が搭乗手続きとかしてくるよ。祐一たちはここでまっててくれ」

滝が雑踏へ消えていくのを見送り、改めて周りを見渡すと…

祐一「羽田って国際便なんだよな…。
   もしかして、あいつ帰ってきてたりとかしないよな…?」


★だれがでるかな? → ! card ★

★と★の間のカードを引いてください。マークによって以下のように分岐します。

ダイヤ → 「よう!」 そ、その声は!!!
ハート → グラサンをかけた、ちょっと年季が入った人がいるぞ 省6

[261]森崎名無しさん:2013/06/15(土) 17:23:33 ID:???
★だれがでるかな? →  クラブ3

[262]もうひとつの物語  ◆Etq65eJh4c :2013/06/18(火) 11:06:45 ID:???
★だれがでるかな? →  クラブ3 ★
クラブ → グラサンをかけたパーマのおじさん?がいるぞ

祐一があたりをキョロキョロとしていると…
グラサンにチョビヒゲ、そしてロングコートという国際空港とはいえ浮いて見える格好の男を見つけた。
その男もなにやらキョロキョロしていたようで、パッと目があったことが表情でわかった。

祐一「(やべ…変な人と目があっちゃった…)」

あゆみやみなとが後ろにいる以上、彼女らに被害が及ばないようすっと立ち上がる。
省26

[263]もうひとつの物語  ◆Etq65eJh4c :2013/06/18(火) 11:10:22 ID:???
祐一「あ、すいません…。僕達車で来たからよくわからないんです。
   えーっと…。あ、多分あっちの方に行けば電車の改札があると思いますよ」

グラサンの男「そいつは悪いことをしたね。どうもありがとうお兄さん」

ペコッと頭を下げて祐一が指さしたほうへ向かっていくグラサン男。

ちょうどその時滝が航空券を持って帰ってくる。

滝「あれ…?あの後ろ姿、どっかで見たことあるような気がするな…。でもまさか、な。 省11


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