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【行く風に】鈴仙奮闘記8【夏を知る】


[74]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/08/10(土) 21:57:31 ID:1piHV0wk
輝夜「んじゃ、鍵を渡しつつ、これからの動きを単刀直入に説明するわね。
鍵は大部屋一つと小部屋一つ! それぞれ女の子部屋と男子部屋になるわ!
部屋自体は近いけど、決して夜這いなぞしようとは思わない事ね。
きっと死よりも恐ろしい目に遭うと思うわ! …えーりんの手によって」

パスカル・中山「(ガクガクブルブル…)」

パスカルと中山はニッコリと微笑む永琳の瞳をチラリと見ながら、
そして本能的な恐怖に震えながら、地獄に伸びた蜘蛛の糸を掴みとるかのように、輝夜から鍵を貰う。
この二人に限っては、何が起きようともそうした無謀を行う事はないだろう。
何故なら二人とも、年頃の少年である以前に――自らの存続の危機に対して敏感な「生物」であるのだから。

輝夜「そんで、女の子部屋の鍵は私が預かる、っと…。 だからもし入りたい人が居たら私に言ってね」

そんな二人の態度に対して、輝夜は全く気にする様子も無く話を続ける。

輝夜「で、最後に旅行の予定だけど――こんな感じの予定を考えているわ!」

最後に、輝夜は全員にわら半紙一枚のプリント――月の技術で複製したらしい――を配布する。

てゐ「ほい、鈴仙ちゃん」

鈴仙「ありがと」

一同の後ろに居た鈴仙は、最後の方にそのプリントを見る事になった。
そしてこのプリントには―――次のような予定と、それに付随する各種情報が詳細に組まれていた。


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