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【かつて見た】俺inキャプ森3【栄光の道】


[745]森末(仮):2014/03/01(土) 17:50:31 ID:???
見上「同点か……」
片桐「(よくやった、板野。 最後の最後、この土壇場で外したらどうフォローしたものかと思っていたが……上手く決めたな。
    このまま逆転が出来るか、それともPKになるかはわからんが……。
    いずれにせよ、この得点は見上さんの心には残っただろう)」

森末「(そうだ、それだよ板野! よく気づいた!
    君の最大の武器、キャプテン森崎の知識――何をすれば、どうすればその状況で最善なのかが君にはわかるんだ。
    自分で考えた事じゃないという事は、それだけで少しずるく感じてしまうかもしれないけれどそうじゃない。
    それを思い出して実行に移せるかどうか、それもまた実力の内なんだよ)」

この劇的な同点弾。
しかも板野が見せた、ダイレクトでマグナムシュートを撃つという離れ技を見て、観客席は一気に熱狂。
大きな歓声を上げて健闘をしたふらのメンバーを褒め称え、このまま一気に逆転を……という期待を込める。
それほどまでに板野の放ったマグナムボレーはインパクトが強く。
特にどちらも応援をしている訳でもないという者達を味方に引きつけるだけの魅力があった。

板野「はぁ……はぁ……」

そして、その当の本人である板野はといえば……。
ゴールを上げた直後の歓喜の絶叫から我に返り、息を荒げながらゴール前で倒れ込む若島津の姿を見つめていた。
彼との勝負はこれまで3回。
去年の全国大会ではあっさりとシュートを弾かれ、偵察に行った際に挑んだ弾丸シュートは通用せず。
この試合で見せたマグナムシュートも、若島津は真っ向から防ぎ切った。

挑んでも挑んでも跳ね返してきた若島津――その若島津から、ようやくゴールを決めた。
後半も大詰め、残り時間も10分も無いという土壇場ではあるものの、やっと板野は若島津健に"勝てた"のである。

同点ゴールを上げた達成感、それでもまだ同点であり勝った訳ではないという焦燥感。
若島津を相手に勝てたという優越感と、マグナムボレーを一発で決めれたという充実感。
ありとあらゆる感情が板野の中に渦巻く中、板野は……。


0ch BBS 2007-01-24