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【アツくなる】鈴仙奮闘記15【ウサギたち】
[114]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/02/28(金) 00:16:13 ID:pD74OZY2
鈴仙「中山さん……!」
そんな中山の態度に、鈴仙は改めて前を向き直り――この勝負が過ぎれば、中山とは暫しの別れとなる事を思い出す。
それだけで。中山とのこれまでの想い出を考えるだけで。 …鈴仙は、中山の望むプレーが出来そうだった。
鈴仙「(優柔不断でも良い。 出来なくても、評価されなくても良い。 私は私で、中山さんじゃない。
そして私は――考える! 仲間の事、自分の事、師匠や姫様の事、試合の事にチームの事を!
そして――)中山ぁあああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ァァアアアアッ!!」
グワアアアアアアアアアアアアアアッ! ――バッ…コオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!
ギュウウウウウウウウウウウウウウッ!
果たして、鈴仙は無事に感情を高ぶらせながら、望み通りのプレーが出来そうな事を喜んだ。
結果を出せずとも――否、結果を出す前からここまでハイな気持ちでシュートに望めるのは久しぶりだった。
そして――同時に、中山は密かに期待していた。 鈴仙が、真に感情を爆発させて自分にぶつかってきてくれる事を。
紅魔スカーレットムーンズ戦で見せた、2回目のゴールのように。
巧いとは決して言えずとも、清濁入り混じる純粋な気持ちを伝えてくれる事を。
中山「(鈴仙さんが自らの闇に真の意味で向きあい、その扉を開けた時……彼女の世界はきっと再び変貌する!
俺は立ちあいたい! 森崎のように粘り強くもなく、翼のように才能もなく、日向のように力もなく、
若林のように傲慢でもなく、松山のように清廉でもなく、三杉のように明晰でもない鈴仙さんが。
主人公として明らかに弱い鈴仙さんが――しかし、それを超えた存在として成長する姿に!
覇王や聖者で無くとも、主人公となれるという……この物語に、最後まで!)
鈴仙さん……いや、鈴仙! これが俺の! 俺の…覚悟だァ―――――ッ!」
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0ch BBS 2007-01-24