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キャプテン森崎外伝スレ12


[945]日はパリより(仮) ◆5qvYBJdbJQ :2017/10/22(日) 11:05:19 ID:GTlyY+dY
教員「気を付けて、この学校は昼でも暗いから」

手続きを全て済ませた後、学校の先生に連れられて学校内の案内を受ける。
先生が言った通り、確かに校内は暗い。
今は午前10時、パリの空は快晴で青空が広がっているはずなのだが、
校舎の三方をアパルトマンに囲まれているため、まるで曇り空の下のように暗い。
窓のない箇所のところどころ廊下に電灯が灯っているところさえある。
空気がじめじめとし始めたような気がする中、知ってか知らずか先生の次の言葉が追い打ちとなった。

教員「学校内では静かにするように、大声で騒いだり、廊下で走ったり。でないとひどい目にあいますから」
岬「ひどい目、ですか」
教員「そう。近所の方から裁判起こされます」
岬「えっ」

まるでさりげなく先生の口から裁判などと物騒な言葉が飛び出て、僕はドキリとした。

教員「既に1回訴えられましてね、子供の声がうるさいって。
あの時はひどかったですよ。先生達も証人に立ったりして授業もままなりませんでした」
岬「えええ……」

何十回も転校して初めて聞いた裁判という単語に呆然としかけたが、嫌な予感が噴出し始めて先生に質問をした。

岬「あの、すると、この学校では部活動はできないのですか?校庭はこの学校に無いようですし…」
教師「校庭ならこの学校にもありますよ。岬君も校舎に入る前に通ったはずです」
岬「入る前…あっ」

あの中庭か。そう口に出そうになった。そう思う程今まで見てきた日本の学校の校舎とこの学校のそれは違いすぎる。


0ch BBS 2007-01-24